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  1. 長野市議会 1988-09-01
    09月07日-04号


    取得元: 長野市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-09-19
    昭和63年  9月 定例会昭和六十三年九月七日(水曜日) 出席議員(四十三名)  第一番      北野隆雅君    第二番      戸津在雄君  第三番      根岸元宏君    第四番      平瀬忠義君  第五番      伊藤治通君    第六番      高橋宏君  第七番      小池例君     第八番      高野久夫君  第九番      高川秀雄君    第十番      竹内平一郎君  第十一番     小山岑晴君    第十二番     轟正満君  第十三番     町田伍一郎君   第十四番     玉井孝雄君  第十五番     若林佐一郎君   第十六番     金井六郎君  第十七番     藤沢敏明君    第十八番     青木誠君  第十九番     村田武君     第二十番     山岸勉君  第二十一番    笠原隆一君    第二十二番    中島邦雄君  第二十三番    野々村博美君   第二十四番    原田誠之君  第二十五番    山本和男君    第二十六番    柳沢正恵君  第二十七番    甲田孝雄君    第二十八番    近藤秀勝君  第二十九番    越野要君     第三十番     加藤一雄君  第三十一番    中沢正美君    第三十二番    戸谷春実君  第三十三番    横田友治郎君   第三十四番    小山章夫君  第三十五番    入山路子君    第三十六番    今井良雄君  第三十八番    大井友夫君    第三十九番    竹内久幸君  第四十番     内山国男君    第四十一番    和田伴義君  第四十二番    宮崎一君     第四十三番    三上孝一郎君  第四十四番    松木茂盛君 欠席議員(一名)  第三十七番    市川昇君 説明のため会議に出席した理事者  市長       塚田佐君     助役       山岸勲君  収入役      岡村修君     教育長      奥村秀雄君  公営企業管理者  峯村富太君    総務部長     清水営一君  企画調整部長   夏目貞美君    兼職員研修所長  生活部長     井上脩君     財政部長     奥元護君  環境部長     小島武彦君    福祉部長     内田一良君  商工部長     戸津幸雄君    農林部長     青木友雄君  都市開発部長   内田将夫君    建設部長     小林宏君  市街地整備    野村嘉雄君    オリンピック   小林丈志君  事務局長              準備事務局長  下水道部長    滝沢繁君     水道部長     野村嘉照君  教育次長     丸山義仁君    消防局長     高野覚君  教育次長     新井好仁君 職務のため会議に出席した事務局職員  事務局長     井上栄一君    事務局次長    宮本武君  事務局次長    荒井健吉君    兼総務課長  兼議事課長    議事課長補佐   江守毅行君  議事係長     中澤潤一君    主事       柳沢宏行君  主事       小川一彦君    総務課主幹    宮下富夫君  調査係長     小柳重信君    兼課長補佐  主事       山田尚伸君    主事       柄澤顕司君   議事日程一、一般質問(個人)一、請願書の提出一、議案第九十一号上程、理事者説明一、各議案質疑一、委員会付託一、認定第一号質疑一、議会第八号上程(決算特別委員会の設置、委員会付託)   議事日程追加一、陳情書の提出一、議案第九十四号上程、理事者説明   午前 十時一分 開議 ○議長(今井良雄君) ただ今のところ本日の出席議員数は三十九名であります。よって、会議の定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の欠席通告議員は三十七番、市川昇君の一名であります。 昨日に引き続き、市行政事務一般に関する質問を継続いたします。 発言の通告がありますので、順次質問を許します。 三十九番竹内久幸君。   (三十九番 竹内久幸君 登壇) ◆三十九番(竹内久幸君) 三十九番竹内久幸でございます。 通告してあります順に従いまして質問をさせて頂きます。 質問の第一は、都市型水害対策についてですが、鐘鋳川、六ケ郷、七色川を中心に質問させて頂きます。 今日まで市においても、この河川のはんらんについて、吉田地区における調整池施設の建設、今後予定している平林滞水池の貯留能力アップなどを努力して頂いておりますことに感謝を申し上げます。 しかし、八月十七日発生した雷雨は、結果としてこの努力にむなしい影を落としました。夕刻の激しい雷雨に河川が一瞬のうちに溢水し、常襲地では土のうを並べる暇もなく、あふれた水はたちまち田畑に流出し、道路が川と化し、民家の物置や床下に浸入しました。そして、鐘鋳川、六ケ郷の合流地点では今日までの十年来の水害の中で最高のものでした。なぜ今日まで行ってきた対策が通用しなかったのか。又、今日までの中で最高の水害になってしまったのでしょうか。それはこれまで行ってきた対策が上流での開発に追いつかず、しかも根本的な解決策に欠けていたと言わざるを得ません。これまで市は根本的解決について、運動公園、運動広場への調整池の建設を検討してきましたが、お金がかかり過ぎるということで、地元に建設のための用地の心配を要請してきました。 しかし、今回の水害に見られるように、もはや待ったなしの状況にあることをお分かり頂きたいと思います。民地に建設用地を求めてきた経過も含め、もう一度運動公園内を検討し直し、本気になって早急に調整池を建設してほしいと思います。 八月十八日、地元の皆さんと市と、水害の被害調査を行った際、水がついた物置を片づけていた主婦の方が「この辺まで水が来た。」と示しながら、「もう十年来我慢してきたが、こんなにひどい水害は初めてです。オリンピックに熱を入れるのもよいが、その前に水害をなくしてほしい。」と訴えられました。 長野市が国際都市を目指すオリンピック国内候補都市として恥ずかしくない都市にするために、水害を早急になくすよう、本腰を入れて取り組んで頂きたいと思いますが、市長のお考えをお尋ねいたします。 又、具体的施策として運動公園のバス停付近や、テニスコートへの調整池の建設を検討して頂きたいこと。この建設が早急にできない場合は、鐘鋳川、六ケ郷合流地点での水害対策としてかさ上げをして頂けるかどうかお尋ねいたします。 この件については、今日まで水害の苦しみが分かるゆえに下流のことを考え、自分の田畑を貯留施設にして水を留めてきたのだし、上流では構わず開発が進み、下流に流してくるのだから、市の対策が遅れるのならそれしか方法がない、という意見が強いことを御理解頂きたいと思います。 次に、七色川の対策として職業訓練校東のJRの土地を購入し、調整池とするお考えはないかお尋ねいたします。JRといえども代替地としてでなく、水害対策としてなら御理解を頂けるのではないでしょうか。 質問の第二は、河川敷利用の複合施設についてでございます。NTT売却資金融資による河川敷利用の複合施設の建設につきましては、北屋島河川敷にプール、テニスコートミニゴルフ場などレジャー施設として建設する計画を立て、今日まで折衝をしてきて頂いておりますが、国の条件が第三セクターによる採算の合うものという条件の中から、計画を変更し、ハーフのゴルフ場建設という方向になっているとお聞きをしております。 質問いたしますが、現在の建設省との折衝の状況と、ゴルフ場としては使用料も含め、どのような施設を計画しておられるのか、又、地元では用地の折衝を早く具体化してほしいという要望もありますが、今後の計画はどうかお尋ねいたします。 質問の第三は、朝陽駅前の自転車置き場の整備についてでございます。この件につきましては、これまで勤労協で管理してきました自転車置き場が老朽化し、この際、市、電鉄、勤労協との間の管理上の契約期限が切れるので、新しい建物に改築してほしいという要望が勤労協、電鉄双方から出され、お願いをしてきたものであります。市はその後補助金の折衝を初め、建設に向けて熱心に取り組みをして頂いているところでありますが、今後の建設に向けた具体的計画はどうかお尋ねいたします。 又、建設するに当たっては当然今後の管理上の問題があるわけですが、放置自転車や清掃などについてどのように考えておられるか、お聞かせを頂きたいと思います。 管理上の問題につきましては、これまで設置した自転車置き場や、今後設置されるものも含め、条例で定めているデパートでの管理責任との兼ね合いなど、JRや電鉄に対する一定の基準を明確にしておかなければならないと思います。市全体の基準を考えておられるか質問をいたします。 質問の第四は、東部地区の交通渋滞と道路網の整備についてでございます。この質問につきましては何回か行っていますが、今回は次の点について質問をさせて頂きます。 まず市民病院建設に伴う道路整備についてですが、お話を伺いますと、当面二路線の建設を行い、その後北堀、南堀から朝陽外科、若しくは長野平農協本所前を通じる道路を建設する案もあると聞いております。現在、人家に当たらないこの道路が建設されますと、交通渋滞の激しい古里方面からの県道バイパスとしての役割を果たし、大きな効果があると思います。今後の計画はどのように考えておられるか、お尋ねをいたします。 又、この線のルートを検討し、運動公園で止まっている東部幹線とつなげることも有効な方法と思いますが、お考えをお聞かせください。 次に、オリンピック道路である東部縦貫道についてですが、東部地区について今後どのような計画で建設を進めていかれるか、お聞かせを頂きたいと思います。 又、運動公園南にはショートトラック競技場の建設計画があるわけですが、交通渋滞対策と併せ、東部幹線についてはどのように位置づけておられるか、お尋ねをいたします。 次に、長陽線につきましては市におかれましても積極的に取り組んで頂いているところですが、今後の建設の見通しはどうか、お尋ねをいたします。 質問の最後は、二表支所の職員配置についてでございます。この件につきましては、昨年の九月議会でも質問し、その中で総務部長より今後十分見直しを行うという答弁を頂き、その後、大豆島、朝陽、若槻の支所について、繁忙期の期間に限って臨時職員を配置して頂きました。しかし四十五年以来、六名である安茂里支所を除き、今日までの十八年間、他の二表支所の正規職員は四名のまま現在に至っており、人口や事業所数の増加により、現状は正規職員の数を見直さないと解決にならない状況にあります。 特に、朝陽支所はこの状況が顕著にあらわれております。六十二年度の各支所の諸証明の取り扱い実績を見ますと、朝陽支所では件数で一万一千九百五件、手数料実績で二百五十六万九千九百円であり、両実績とも人口が朝陽より九千人も多い安茂里よりも多く二表支所の中でトップであり、税関係手数料実績を見ても同じことが言えます。この理由は、人口や事業所数の増加のほかに富士通などの大きな事業所があること。又、諸証明交付のオンライン化による手続の便利さなどが挙げられます。 しかし、こうした仕事量の増大は昼休みも休めないという状況など、働く職員にとって大変な状況にあることもお分かり頂けると思います。なぜなら、現在の二表支所の職員配置は飽くまで最低限の配置であって、人口、事業所数、諸証明の取り扱い実績、仕事量などは考慮にしていないからであります。是非こうした状況を御理解頂き、二表支所の人員配置を時代に合ったものとし、朝陽支所の正規職員を増やして頂くよう質問をいたします。 以上で私の質問を終わります。 ○議長(今井良雄君) 市長塚田君。   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 社会・市民クラブの竹内議員の御質問にお答え申し上げます。 まず最初の水害の防止対策についてでございますが、本腰を入れてやるようにと、こういう御指摘でございます。長野市は松代水害もございましたし、又、市街地の方は都市排水路と農業用水路が兼用という状況でございまして、裾花川からの取水をしておる河川が何本も走っておるのでございますので、水害対策にはかねてから本腰を入れてまいったわけでございますが、御指摘の運動公園周辺の水害については、今後、運動公園への調整池の建設については従来から検討してまいりましたが、多額な費用がかかるというようなことで、是非運動公園付近の土地を購入いたしまして、そこへ調整池を造りたいということで、地元の皆さんにも土地買収などのいい適地がないかどうか、御検討頂いておったわけでございます。 しかし、緊急を要するので、運動公園の中で規模を縮小したもので造れないかどうか、あるいはその周辺で土地が購入できないかどうか、又、かさ上げについても地域の皆さんの御理解が得られれば早急にやりたいと。いずれも本腰を入れて早急に方法さえ固まれば予算措置をしたいと、このように考えておりますので、是非地元の区長さん方にも御協力頂く中で、いずれの方法か、いずれかの方法を少しずつ採用することによって、一つだけではなくて、この三つの方法を組み合わせる中で、早く水害を防止していきたいと、このように考えておりますので、よろしくお願いいたします。 なお、長野市は水系別に改修工事を急いでおりますし、又、バイパスの放水路とか、一時貯留槽、調整池などの建設にも鋭意努力をいたしております。又、新しい土地区画整理事業などやる場合には御協力頂きながら、一時的な雨水の貯留施設も造っておりますし、今、力を入れてやっているのは用水路の遠隔操作、雨が降る前に市役所の中で水門をとめてしまって用水の流入を防いではんらんを防ぐと、このようにしているわけですが、この間の豪雨は集中豪雨というような感じで非常に予想外に多かったと、こういうこともあるわけですが、本腰を入れて今申し上げました三つのことを取り組んでいきたいと、このように考えております。 又、具体的な御質問については、後ほど建設部長からお答え申し上げます。 続きまして私からお答え申し上げますのは、市民病院の建設予定地周辺の道路網の整備については、ただ今いろいろ検討中でございまして、まだ地元に説明する段階ではございませんが、いろいろ地元の御意向も聞きながら、市民病院建設予定地周辺の道路網の整備の新たな都市計画決定、あるいは道路網については検討中でございますが、柳原駅もございますし、道路網も入れなければいけないわけで、検討中の経過については後ほど又、担当の部長の方から御説明申し上げます。 私からは東部縦貫道の御質問についてお答え申し上げますが、東部縦貫道は長野市の重要な外環状線国道十八号のバイパスの動脈道路と、こういうふうに位置づけをしておりまして、冬季オリンピックの際の志賀高原へのルート、白馬へのルートの大事な路線になるのでございます。 そういうことで、早めに都市計画決定などの手順を踏んで国にお願いしていかなけりゃいけないわけで、ただ今、県と協調して今年の調査費の中で、東部縦貫道外環状線ずっと全ルートの所要交通量の調査をいたしておりますし、又、橋脚部の技術的な検討なども急いでおります。これは新しい卸売市場の近くへ建設する橋でございますが、それの橋脚部の技術的な検討など、ただ今基本調査を県と協調しながら急いでおりまして、基本計画を策定中でございまして、いずれ調査が終わりまして、基本計画案が出来ますれば、その具体的なルート案で地元に説明会を持ちまして、地元の御理解を得ながら定着を図っていくことになっておりまして、その定着を図りながら、六十四年度内には都市計画決定をしてまいりたいと。そして又、国の方へ事業着手について働き掛けをしてまいりたいと。国道バイパスという位置づけで国に事業をして頂くと、こういうことで、今、県と協議を進めて、必要な手続を進めておるわけでございまして、当面は来年度都市計画決定をしていく方針でございますので御理解を頂きたいと思います。 以上、私からお答え申し上げました。 ○議長(今井良雄君) 助役山岸君。   (助役 山岸勲君 登壇) ◎助役(山岸勲君) 私から二表支所の職員配置の見直しにつきましてお答え申し上げます。 御指摘にございましたように、二表支所におきましては、それぞれの地域におきまして事務量が漸増している状況でございます。特に近郊の周辺地域につきましてはベットタウン化、あるいは開発、更には企業の進出等がございまして、一段と事務量が増加している状況でございます。お話のありました朝陽地区におきましても同様でございまして、宅地化、あるいは企業等が多くありまして、最も事務量が増加している地域でもあるわけでございます。 そこで、市といたしまして、今までより事務量を考慮いたしまして、繁忙期には臨時職員等で増員をいたしまして十分に配慮をしてきたところでございます。お話ありましたように、更に正規職員を増員せよということでございますけれども、正規職員の一人の増員というのは大変重い負担になるわけでございまして、将来にわたって重要な問題でございますので、やはり慎重に検討しなければならないというふうに考えておる次第でございます。 ただ支所の定数につきましては四名でございますけれども、永久に不変というわけではございませんので、将来的にもいずれ見直しは必要であると思いますので、十分検討してまいりたいと思いますけれども、ただ今のところ臨時職員で対応してまいりたいと思いますので、よろしくお願い申し上げたいと思います。 以上です。 ○議長(今井良雄君) 企画調整部長夏目君。   (企画調整部長 夏目貞美君 登壇) ◎企画調整部長(夏目貞美君) 御質問のうち朝陽駅前の自転車置き場に関連する問題についてお答えいたします。 現在、朝陽駅前の自転車の駐車場でございますが、これは電鉄さんの敷地でございますが、これを地元の勤労協さんが管理しているというような運営形態で管理をしているわけでございますが、現在約四百九十五台駐車出来るわけでございますが、どうしても百二十台から百三十台というようなものがあふれまして、付近の道路上等へ置かれるというような状況でございます。このため長野電鉄さん等から現行自転車置き場の用地を無償提供するから、何とか自転車が沢山入るようにしてほしいというようなお話もございまして、私どもの方でも朝陽の場合、これから利用者がどんどん増えるというような観点もありまして、自転車の駐車場を整備する方向で検討しておりますので、よろしくお願いいたします。 それから、市が設置した自転車置き場の清掃だとか、管理の方法についてと、このお尋ねでございますが、従来JR等の駅前の自転車置き場等につきましては旧国鉄時代からの慣行もありまして、市で管理しているものも多いわけでございます。特に長野駅の西口や東口のように、自転車利用者が電車へ乗る人たちばかりでなく、買い物客であるとか、付近の事業所へ通勤する人であるとか、非常にそういう人の利用者も多いわけでございまして、こういうものにつきましては、市が放置自転車等の整理を実施してきたわけでございます。 しかし、私どもといたしましては川中島の駅であるとか、朝陽の駅というように勤労協に整理して頂いているものと、小規模なものについては、これは鉄道の事業者に管理をお願いしたいということで考えておるわけでございます。 ただ実際問題になりまして、自転車も五百台以上というようなことになりますと、なかなか小さい駅でも駅員さんの人数等もありまして、なかなか鉄道事業者だけでは管理がしきれないというのが実情でございまして、私どもといたしましては自転車の利用者、それから鉄道の事業者、それから市あるいは勤労協等のような団体の御参加を得て、放置自転車等の防止の協議会をつくって整理していきたいと、かように考えておりますのでよろしくお願いいたします。 ○議長(今井良雄君) 建設部長小林君。   (建設部長 小林宏君 登壇) ◎建設部長(小林宏君) 私から水害対策と道路問題についてお答え申し上げたいと存じます。 水害対策でございますが、具体的に箇所の御指定がございましたので、私の方から御答弁申し上げます。 一番目の運動公園バス停付近等に調整池を建設したらと、こういうことでございますが、運動公園の雨水調整池の建設につきましては以前から検討してまいっておるところでございます。現時点では地下貯留方式について、建設省との合意が得られない状況が現在続いておるわけでございますけれども、再検討中でありますので、御理解を頂きたいと思います。 なお、本年三月の定例会でもお答えいたしましたとおり、これらは地域の皆さんに協力を頂き、新たに土地を求めて雨水調整池として利用したらと、平常時の多目的な運動施設としての利用の方法もございますので、両面方式で勉強中でございますので、御了承頂きたいと存じます。 次に、鐘鋳川、六ケ郷合流点の水害対策でございます。上流域の中越池について、これは鐘鋳川に連動するやつでございますが、雨水専用の貯留量を一万二千トン確保できる調整池を今年の秋から工事に着手し、今年度中には完成するようにいたしたいと存じます。 又、六ケ郷用水池でございますが、例の北条の湛水池でございますが、この能力アップにつきましても、昭和六十四年度より工事に着手したいと思っておるところでございます。現在、これらの施策が未完成のため下流の浸水被害が発生しているものでありまして、一日も早く努力をしてまいりいたと、かように思うわけでございます。 なお、かさ上げの件でございますけれども、下流部も含めまして沿線の方々の合意が得られれば実施をしてまいりいたいと、こういうふうに申し上げたいと思います。 いずれにいたしましても、去る八月十七日の降雨状況でございますが、まさに一時間に、これは浅川と吉田の観測地点でございますが、六十八ミリという相当量の雨量があったわけでございます。ちなみに長野市における最大一時間雨量の記録は昭和八年七月二十日の六十三ミリが最高でありましたが、今回こういうような未曾有な大雨で被害をこうむったと、こういうことでございます。 次に七色川の対策として御指摘をちょうだいしてございます。職業訓練所付近に清算事業団の持っております土地があるわけでございますけれども、総体計画のもとに流域の分割により実施が可能かどうか、調整池の建設に当たりましては都市計画決定が必要な都市施設でありますので、十分検討を加えてまいりたいと、こういうふうに思います。 次に、交通渋滞と道路網整備についての医療施設への、いわゆる朝陽方面からのアクセスの考え方という御指摘でございます。この関係につきましては、既に東よりアクセス道路は、中俣区画整理事業に整合させながら本年度より着工しておるのが実情でございます。全体の道路網計画は素案の段階ではございますが、朝陽地区からのアクセス道路の考えを若干述べさせて頂きますと、都市計画街路で中越区画の三百メートルが出来ている先線、和田石渡線と呼んでおりますが、その街路、あるいは南北の県道三才大豆島線、これらの拡幅改良等も、いわゆる改良に手を加えながら長野電鉄の朝陽南寄り公的医療施設の方へ新しい市道を付けたらと、こういう検討課題としておるのも事実でございます。 いずれにいたしましても、国や県、内部でもそうですけれども、地元の皆さんの御意見を聞きながら進めてまいりいたと、かように思うわけでございます。 次に、長野朝陽線の道路新設についてでございますが、地元関係者より早い時期の開設要望でございます。私ども特に一昨年から精力的に地元の皆さんに説明を申し上げてきたところでございます。今回、一定のめどがたち、来年度、いわゆる昭和六十四年度より国庫補助事業として着手してまいる所存でございます。去る六月二十一日、それから一昨日の九月五日でございますが、それぞれ計画案を最終案として古牧朝陽直線道路建設促進委員会に御説明を申し上げて、ほぼ同意が得られたと受け止めておる次第でございます。長年の懸案事項でございますので、特に用地問題については、全面的に協力を頂けますようお願いするものでございます。 以上です。 ○議長(今井良雄君) 都市開発部長内田君。   (都市開発部長 内田将夫君 登壇) ◎都市開発部長(内田将夫君) 私からお答えいたします。 ゴルフ場につきましては、現在地元の方にゴルフ場ということでお話を申し上げ、千曲川工事事務所と交渉中でございますが、千曲川工事事務所はもう少しレジャー施設も考えたらということでお話を頂いておりますが、具体的になりましたら地元の皆さんと整備を煮詰めて話をしていきたいと思います。 ○議長(今井良雄君) 十三番町田伍一郎君。   (十三番 町田伍一郎君 登壇) ◆十三番(町田伍一郎君) 十三番町田伍一郎でございます。 私は質問通告に従いましてお尋ねをしたいと思います。市長並びに関係理事者の皆様方の明快なる御答弁をお願いしたいと思います。 まず最初に都市づくりイメージプランについてお伺いをしたいと思います。第二次総合基本計画の全面的見直しについては本年の六月定例会におきまして、長野冬季オリンピック、新幹線、高速道時代を迎え、早急に見直しの作業を進めるとの御答弁をされておりますが、私は本市の今後の活性化に早急に取り組む必要があると思われますので、ここに都市づくりイメージプランの策定について私の考えを申し上げ、御検討を賜ればと御提言を申し上げる次第でございます。 既に御承知のとおり、長野自動車道につきましては八月三日豊科まで開通を見たわけでございまして、引き続き六十七年、四年後には待望久しい高速道が本市まで開通されようとしているわけでございます。北陸新幹線もようやく着工の兆しが見え始め、陸の孤島とさえ言われ、焦燥感の漂った昨今からすれば、まさに高速交通時代の幕開けがされようとしているわけでございます。 今まで高速道や新幹線が導入された全国先進都市の例について見ましても、それぞれの開通前の数年前から綿密な計画を立てられ、その受け入れに万全を期しておるところでございます。本市においても当然今まで以上に多くの観光客やビジネス客等が到来し、にぎわいを呈するものと期待が持たれております。 そこで、御提案申し上げますが、総合基本計画は十年先、いわば二十一世紀を展望した大長野市建設のための指針でもあります。しかし、この総合基本計画の見直しを待っていたのでは間に合わないもの、そして今すぐ取り掛かる必要のあるもの、受け入れ事業が沢山あるわけでございます。例えば本市に来て頂ける大勢の観光客やビジネス客にどう対応するかが大きな課題であります。本市と直結する更埴、長野、須坂の、三つの各インターから市内への車の流れをスムーズに誘導する方法として、道路や駐車場の整備、案内標識の設置、インター周辺の商業、工業の開発、魅力ある観光の整備、農業では都市近郊型農業確立のため、集出荷施設の整備、新幹線を例に取れば長野駅西口・東口の開発整備、駅を中心としたバス・タクシー等、市内に及ぶ広域交通体系の整備等、課題解決にいとまがありません。今後、本市が県都として、又、オリンピックの受け入れや国際都市化、コンベンションシティを志向し、更に東山美術館の設置など、本市の活性化に緊急に整備が必要とされている都市づくりイメージプランの策定が必要であると考えます。 総合基本計画はどちらかといえば、道路は道路のみの計画に偏りがちであり、先ほど申し上げたこれらの課題は横の連携を図り、投資効果を最大限に生かし、有機的に機能する計画でなければならず、しかもこれは簡潔に又明瞭にして市民誰にも分かる都市づくりイメージプランとして、例えば地図上に策定し、市民に理解をして頂き、御協力を頂く、そういった計画が早急に必要かと存じます。 いずれにしましても、受け入れ態勢に遅れを来さない姿勢で今から早急に実施すべきであると考えますが、基本計画と違った都市づくりイメージプランを策定すべきと考えておりますが、どのようなお考えかお尋ねをいたします。 次に、工場誘致についてお尋ねをいたしたいと思います。長野市においては一昨年以来、市長の公約である工場誘致に積極的に取り組まれ、既に大豆島工業団地約四万五千坪、北部工業団地二万七千坪、下氷鉋工業団地一万二千坪、松代工業団地一万坪というように、実に約十万坪にも達する工業団地を開発し、造成しようとして、現在積極的に用地対策を進められていることに対して、改めて敬意を表するものであります。 特に、今回のような大規模な工業団地の開発をして、工場などを誘致することができれば、若者に対して新たな就労の場を提供することになり、Uターンを容易にしたり、ひいては都市経済をより活性化することにつながるわけでございます。それにはどうしても最近よく言われております先端技術産業を外部から誘致することが不可欠であります。 特に私がここで強調したいのは、これらの工業団地のために直接用地買収に御協力を頂く農家の犠牲は余りにも大きいものがあります。そこで、理事者各位にお尋ねをいたします。 一つには新たに外部から誘致しようとしている企業は現在の時点で何社あって、これから来るであろう企業は何社あるのか、その見通しなどについてお尋ねをいたします。 二つには市内の企業でこれから団地に移転の希望のある企業は現在の時点で何社あって、業種別にどこの団地に移転させるのか、その計画などがありましたら、その見通しなどについてもお尋ねをいたします。 三つには工業団地造成のために農地を提供された農家においては、それなりの生産手段を失うため生活設計を変えなければなりませんが、特にこれらの農家の子供さんなどで誘致企業に就労を希望する者に対して、市として就労をあっせんするといった具体的なお考えがあるか、お尋ねをしたいと思います。 次に、教育委員会にお尋ねをいたします。小・中学校の新学習指導要領の改定に伴う移行措置についてお伺いいたします。 文部省は去る七月二十六日、小・中学校の教育内容の全面的見直しをし、五十二年以来十一年ぶりに学習指導要領改定の骨格を発表いたしました。それによると、個人差と道徳を重視し、中学校での選択履修の拡大など、制度面での弾力化を一段と進める。一方道徳教育の徹底を図るため実態に即した年間指導計画を学校ごとに作成することを義務づけております。又、素案の骨子によると幼稚園は遊びを通して指導、人とのかかわりに関する人間関係の領域を設ける。小・中学校では個性を生かす教育の充実に努める。中学三年生を中心に選択履修を拡大、習熟の程度に応じた指導を導入する。私は新学習指導要領の改定に教育の弾力化を図ることを目指し、幼稚園から小・中学校を通して一貫しての道徳教育強化が体系的に貫かれていることは非常に望ましいと思います。 この中で幼稚園の段階から文部省は力を入れているが、長野市の現況としてほとんどが保育園であるわけでございまして、保育園は厚生省の管轄であるが、市の教育委員会としてはどのような指導と保育園から小学校へのバトンタッチを考えているのか。新学習指導要領が小学校は六十七年度から、中学校は六十八年度から全面実施されるということでございますが、その移行措置として長野市の児童生徒の実態から何を特に強調して道徳教育の年間計画を各学校ごとに作成させるのか、お尋ねをしたいと思います。 個性を生かす教育の面では個々の能力に応じた習熟度別、指導の導入が明記されているが、これは非常に難しい問題だと思っているが、市教育委員会としての移行措置期間中に取るべき具体的な方策はどうか。今回示された教育の弾力化を図ることを目指しているが、教育委員会の教育の弾力化でどんな構想を描いているのか、お尋ねをしたいと思います。 最後に、その他でスポーツ振興についてお伺いをいたします。 昭和五十年六月全国に先駆けてスポーツ都市宣言をして以来、各種の国際スポーツ大会等を開催するとともに、体育施設の整備拡充をし、積極的にスポーツ振興を図られているところでありますが、一九九八年冬季オリンピック国内候補都市に決定に伴い、更に一層のスポーツ振興に努めて頂きたいと思います。今、長野市のスポーツ振興は長野運動公園を中心に体協さん、又、体育指導員さん、他の指導員さんのボランティア活動によって、それぞれの地域でコミニュティスポーツを通して底辺の拡大を図っているところであります。現在の運動公園の体制はもの足りないものがあり、更に総合的な見地から市民が多方面にわたるスポーツ活動の拠点となり得るような体制を望むものであります。 そこで、運動公園の施設に専門指導員を配置して、市民誰もがいつでも気楽に相談したり、指導を受けられるようにしてはどうか。又運動公園内の施設のどこかを一室を開放してスポーツ団体、特にママさんバレー等、女性スポーツ団体の事務所として貸すような考えはどうか、お伺いしたいと思います。 以上で質問を終わりますが、明快なる御答弁を期待いたします。 ○議長(今井良雄君) 市長塚田君。   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 町田議員の質問にお答え申し上げます。 まず最初に、第二次総合基本計画の見直しも進んでおるけれども、長野市の都市づくりのイメージプランを打ち出してはどうかと、こういう御趣旨でございますが、御承知のように第二次の長野市の総合基本計画の中では、二十一世紀初頭までに長野市の人口を四十万人の都市にしようと、そういう目標の中で、三つの都市像を掲げておりまして、県都としての地方中枢都市、中部圏の中心という意味も兼ねて地方中枢都市にしたい。又これからの高齢化時代にふさわしい高度福祉都市を作りたい、生涯教育も含めて教育文化の充実した都市と、この三つの都市像を目標に掲げておるわけでございまして、基本計画の中では高速交通網の整備を中心に道路網の整備から河川の整備、又災害をなくすための防災行政について、高齢化時代に対する福祉につきましても決められておりますし、又これからの高齢化時代に対する市民の健康を守る立場での施策、環境整備などの施策、又生涯教育も含めての教育施策、いずれも基本計画の中で計画されているわけでございまして、十カ年ということでございますが、五年目に見直しということで進んだわけでございますけれども、今回高速交通網の整備も高速道は六十七年度(仮称)須坂インターまで完成の供用開始の見通しが立ってまいりましたし、新幹線につきましても北陸新幹線軽井沢までは第一歩来年度着工と、こういう国の方針も出まして、これから財源獲得に向かって働き掛けを強めるわけでございますが、長年の北陸新幹線についても第一歩が歩み始めたと。しかも冬季五輪の国内候補都市に決まりまして、いろいろ施設整備も道路計画も急いでいかなければいけないと、こういうことで、第二次の長野市の総合基本計画の見直しを今準備を始めておるところでございます。 そういう中で、イメージプランについても検討していくわけでございますが、ただ今第二次の総合基本計画、これは市政のすべてにわたって市民の皆さんの生活にかかわる将来計画を計画しておるわけで、ちょっと分かりにくいという感もありますので、ただ今市民の皆さんに分かりやすいPR用のダイジェスト版も作りまして、それぞれ市の支所等にも配置して自由にお持ち帰りできるようになっておるわけでございますが、やはりイメージプランと申しますか、アイデンティティーと申しますか、それぞれ日本全国の自治体も自分たちの市や街のイメージアップにいろいろ工夫をしておるわけでございます。「みなとみらい21」とか、「燃えろ岡山」とか、キャッチフレーズを作っていますが、長野市も「ふれ愛・ながの21」を決定いたしまして、長野市のチャッチフレーズとしているわけでございますが、いずれもこの基本計画の中で述べられていることを実現することがいいわけでございまして、長野市のイメージとすれば、これからのイメージとすれば「クリーン/グリーン/さわやか/きれいな街づくり」と、こういうことが住んで住みよい街、又観光客にもさわやかな印象を与えると思うわけでありますが、そういう意味で「ふれ愛・ながの21」というキャッチフレーズを決めて、長野市のイメージアップを図っておるわけでございますけれども、なお一層見直しを契機に、この長野市のイメージプランと申しますか、イメージアップにつながるようなキャッチフレーズと申しますか、工夫をしていかなければいけないと、こういうふうに思うわけでございまして、イメージプランについてもいろいろ検討させて頂きたいと、こういうふうに思うわけでございます。 オリンピック道路とか、市内の都市計画道路とか、将来計画は図面にコンパクトに表せますが、なかなか福祉とか教育とか、環境というものがちょっと図形には表れないもので、何かいろいろ工夫する中で、市民の皆さんに分かりやすいような基本計画の内容、将来の長野市の在り方というものを分かりやすいように工夫して御理解頂くことが是非必要でございまして、それが市民の皆さんとともに作り上げる長野市の将来像になるわけでございますので、御指摘のようなイメージプランについても十分検討したり、又他市の例も参考にして長野市のイメージアップを図ってまいりいたと、このように考えておる次第でございます。 続きまして工場誘致につきまして御質問を頂きまして、ただ今長野市では、市街地にある工場を工業団地の方へ移りたいという希望が沢山ございますし、又高速交通網の整備や国内候補都市冬季五輪に決まったことで、長野市の知名度が全国的にも広がりまして、長野市へ工場立地したいという希望が非常にあるわけでございますが、問題は土地でございまして、工業団地を是非とも造成したいと、そういう中で大変農業経営の皆さんからも土地の御提供を頂いたり、御協力頂いておるわけでございます。 ただ今、長野市で計画しております工業団地につきましては大豆島の東工業団地、大変町田議員にも御協力頂いておる大豆島東工業団地、又北部工業団地、小松原の工業団地、稲里町の下氷鉋の工業団地、松代西寺尾の工業団地などでございますが、若穂の川田の工業団地は新光電気の方へ引き渡しが完了いたしましたですし、稲里町の下氷鉋の工業団地は日本無線の方へ引き渡す予定になっておるわけでございますので、小松原の工業団地も移転企業が大体目鼻がついておるわけでございますので、一般の企業が市街地から移りたい、あるいは県外から誘致したいというのは大豆島の東の工業団地に入って頂く、それから北部工業団地に入って頂く、松代の西寺尾工業団地、これはちょっと規模が小さいんですが、ここに入って頂くと、この三つでございますが、今それぞれまだ用地買収中、あるいは用地買収の準備中ということで鋭意努力をしておるわけでございまして、是非地元の地権者の皆さんの御協力を頂きたい次第でございますが、今、県外からの誘致予定は二社ほど具体的に話が上がっておりますが、又、一社が是非早く今年中にも昨年から企業立地したいということで、先端技術産業関係の一社があったんですが、なかなか用地取得が遅れぎみということで、これはとりあえず松本に建てるということで、松本に進出を計画したようでございまして、長野へも是非工業団地が出来た際には長野工場も造って頂くようにお願いはしてございますが、そういうような例もございますし、又ただ今、県外からの立地希望の紹介、電話とか葉書で来ているものが五、六社あるのでございまして、長野市内の企業で市街地から工業団地へ早く移りたいという希望の調査をいたしましたところ、長野市内の地元企業が工業団地に入りたいというのが七十企業ぐらい希望がございます。 なお業種別ということは今考えていませんで、いろんな企業の人が自分の好きな工業団地へ入って頂くと、このように計画しておるわけでございますが、その際地元の地権者で農地を提供して頂いたり、土地を提供して頂いた子弟の就労希望をひとつ優先的にそういう企業にするように配慮しろと、こういう御指摘でございまして、貴重な農地を提供して頂いてやはり誘致企業に入社したいという希望が強いと思いますので、これは各企業の事業内容によっていろいろありますけれども、市といたしますれば、各企業に地元の皆さんの就職については希望があるということで、強く又お願いをしていきたいと、優先して採用して頂くようにお願いをしていきたいと、このように考えている次第でございます。 いずれにしても、大変市内の企業、あるいは県外からも誘致希望がございますので、工業団地の造成が先決でございますので、今後ともよろしくお願いしたいと思う次第でございます。 以上、私からお答え申し上げます。 ○議長(今井良雄君) 教育次長新井君。   (教育次長 新井好仁君 登壇) ◎教育次長(新井好仁君) 私の方から小・中学校の学習指導要領改定に伴う御質問にお答えさせて頂きます。 初めに、新指導要領における幼稚園の指導と、長野市の現況として保育園であるが、その学校への移行についてどう考えるかについてお答えします。 文部省から十二月に行われる正式告示を待たなければ確かなことを申し上げられませんが、幼稚園教育要領の改善の基本方針を見ますと、現行での内容が健康・社会・自然・言語・絵画制作・音楽リズムの六領域であったものを、新要領では心身の健康に関する健康、人とのかかわりに関する人間関係、自然や身近な環境とのかかわりに関する環境、言葉の獲得に関する言語、感性や表現に関する表現の五領域となるようであります。この背景には従来の教科的に解釈されやすい六領域に対して、幼児期の特質や発達段階を考慮してのものと考えるわけでございます。又、遊びを中核に据え、幼児の生活を重視し、それを通して豊かな人間関係をはぐくみ、幼児自らの力でこの時期に付けたい力を獲得していくことをねらっております。 そのことは保育所保育要領の基本方針や保育内容にも合致するものでありますが、保育園においても豊かな人間関係、感性、言語、表現を生む生活を展開することから、幼稚園教育での改定の基本であります環境による教育を充実していくことは、望ましいことと受けとめております。児童福祉課では主任回答で六月に出ました保育指針の改定の中間報告や幼稚園教育要領の方針を受けて、市立保育園における養護、及び教育の在るべき方向を求めていく方針とお聞きしておりますので、教育委員会としても協力してまいりたいと思います。 更に、小学校への移行につきましては既に御承知かと思いますが、小学校の一、二年の内容にて従来の社会、理科の教科を廃しまして、新たに生活科を設ける改定が示されております。このことによりまして従来の幼稚園、保育園から小学校へのギャップが是正され、より密接な関連を持てるようになると考えております。長野市の小学校におきましても朝陽小学校で文部省の指定を受けて生活科の在り方の実証的研究が進められ、その他の小学校でも低学年教育の研究授業を持ったり、生活科への移行として合科的な指導を多くの学校で行うなど、幼・保・小一貫の教育を図るため実戦に努力しております。 次に、道徳教育に関してでございますが、従来の徳目的な知識理解だけでは生活の中で十分実践できないという反省から、学校教育全体から道徳的実践力を身に付けさせることがより重視されてきております。これは長野市教育大綱の根底にある敬愛の心を培い、自立心、想像力を養うことを学校教育のあらゆる場面で実践しようとする願いと一致するものと思います。 以上のことを踏まえまして、学校教育全体からの計画と、道徳の時間の年間指導計画に分けて、学校がその実態を踏まえて指導計画を作成するよう進めてまいりたいと考えております。又、市教委では道徳教育の一助としまして「心の教育」という副読本を企画編集中であります。佐久間象山を初め、長野市に多くの先覚者を輩出しております。その先人の生き方に学んで深く豊かな人間性を培おうとするものであります。 次に、習熟度別指導の導入に関してでございますが、子供の学習の習熟の程度に応じた指導法の在り方としましては、例えば教材の効果的利用や教育機器の活用を図るとか、学習の個別化、個性化を図る指導の導入が考えられております。こうした方向から長野市では全校にパソコンが配置され、小・中各二校には二十台設置してCAIの研究が進められ、習熟度に応じた学習指導にかなりの成果を上げております。 またLL教室も校舎建築中の若穂中学校を除いた全中学校に完備され、英語の中でも特に困難と言われていますヒアリングの個別学習に活用されております。小学校におきましてはオープンシステムの学習方法を取り入れたり、習熟度別の学習方法を取り入れたりして、学習の個別化、個性化の実践が進められているところも多く見られるようになってきました。こうした試みが教師の指導法に定着するように図りたいと思っております。 最後に、教育の弾力化についての構想でありますが、教室の中だけの学習活動でなく、地域社会や自然、他の施設等を教育活動の場としていけるよう教育課程全体の見直しを図り、御指摘のように教育の弾力化について研究を進めてまいりたいと思います。 市教委としましても、教育センターにおいて指導要領改定に伴う移行措置における問題を含めまして、教師による研修研究を行っております。又国際化への対応のために国際理解教育研究委員会を設置し、国際理解、国際感覚を培う教育を学校に位置づけて頂くよう準備を進めておるところでございます。教育現場が御指摘のように、新指導要領の実施に当たりまして、混乱を生じないよう十分配慮してまいりたい所存でございます。 ○議長(今井良雄君) 教育次長丸山君。   (教育次長 丸山義仁君 登壇)
    ◎教育次長(丸山義仁君) その他のうちスポーツ振興についてお答えを申し上げます。 まず長野運動公園総合運動場の施設に専門指導員を配置することにつきましては、御案内のとおり長野運動公園総合運動場は総合体育館を初め、多様な施設設備を備えておりまして、本市のスポーツ振興のメッカとも言えるような総合運動場であります。 そこで、これらの施設設備と相まちまして専門指導員を配置し、施設を利用する市民の皆さんの相談指導に当たることができるような体制を生涯スポーツ活動の振興のため、今後研究課題としてまいりたい考えであります。 それから次に、長野運動公園総合運動場の施設の一部をスポーツ団体の事務所として使用することにつきましては、各スポーツ団体がそれぞれのスポーツ活動の準備、打ち合わせなどのために会場の確保に大変苦労している状況は認識いたしておりますけれども、現状では何分にも施設に余裕がありませんので、管理問題も含めまして今後十分研究をさせて頂きたい考えであります。 ○議長(今井良雄君) 十三番町田君。 ◆十三番(町田伍一郎君) お答え頂いてありがとうございます。 今、市長さんからイメージプランについて、又、第二次総合基本計画に併せた中の市民に対するイメージアップにつながるというような、お答えを頂きましたんですが、どうかひとつ特に今遅れております道路、あるいは又その他の整備についてはひとつ市民に理解を頂かなければ促進ができないわけでございますので、十年と長い基本計画ではありますが、三年あるいは又四年の中で、是非ひとつ計画を進めて頂いて、それをできるだけ市民に分かって頂いて、御理解を頂くようにひとつお願いをしたいと思います。 それから、工場誘致でございますが、出来るだけ地区外、県外から誘致をして頂けるように、工場が来て頂けるように努力をして頂きたい。そして総合基本計画の中にございますように四十万、あるいは又五十万の大きな長野市を作っていかなければならないわけでございますので、出来るだけの地区外からの誘致をお願いを申し上げたいと思います。 それから、市内の中の企業で移転をしたいという希望が約七十社ほどあるわけでございますが、商工部長さんにお尋ねを申し上げたいと思いますが、その業種別についてお分かりでしたらひとつお答えをお願いしたい、こんなふうに思います。 ○議長(今井良雄君) 商工部長戸津君。   (商工部長 戸津幸雄君 登壇) ◎商工部長(戸津幸雄君) お尋ねの希望する企業の皆さんの業種別に分けましたものを申し上げたいと思います。 七十三企業のうち食料品関係が七企業ございます。それから印刷関係が八企業でございます。それから鉄鋼関係が五社、金属関係が五社、それから機械関係が六社、それから電気機械が十二社、それから繊維関係が二社、窯土の関係です、これが二社、そのほかの製造業が十三社、それから製造業以外の業種が十三と、こんなふうな内容でございます。よろしくどうぞお願いします。 ○議長(今井良雄君) 十三番町田君。 ◆十三番(町田伍一郎君) どうもありがとうございました。 まだ時間もございますので、ひとつ今、新井教育次長さんに先ほどのお答えについて再度お尋ねをしたいと思いますが、今、東和田運動公園を中心として、その拠点として体育指導員の皆さん、そして又特に関係の指導員の皆さん方に拠点として、御活躍を頂きながらスポーツの底辺の拡大をして頂いているわけでございますが、どうかひとつ又私申し上げたように、一層開放して頂いて、そこへ市民の指導者が寄ってきて、やはりその中で気楽に話し合い出来、又、今後の長野市のスポーツはどういうふうにしていくんだと、こういうようなよりどころを是非ひとつ作って頂いて、その中から自然に今後の体育指導、あるいは又相談出来るような指導員がその中から生まれてくるんだろうと、こういうふうに私も考えております。 又、その力が今後の大きな長野市の発展につながるわけでございまして、どうかひとつ又スポーツを通して市民の連帯感を高めながら、大いに市民の皆さん方に健康はもちろんのこと頑張って頂くように思っておりますので、どうかひとつその辺の要望に対して特にお願いをする次第でございます。 多少、時間がありますけれども、以上を持ちまして私の質問を終わらさせて頂きます。 どうもありがとうございました。 ○議長(今井良雄君) 三番根岸元宏君。   (三番 根岸元宏君 登壇) ◆三番(根岸元宏君) 議席番号三番根岸元宏でございます。 私は質問通告に従いましてお尋ねいたします。市長並びに関係理事者の思い切りのよい御答弁をお願いするものであります。 前段で、去る八月二十七、八日の二日間、アスペンミュージックフェスティバル長野のプレリュードが、飯綱高原で国内の一流音楽家十六人と、アスペンからアメリカンブラスクインテットを招いて、質の高い演奏会が盛大裡に開催されたわけであります。参加された多くの方々から「すばらしい音楽会だったね、来年の音楽会が待ち遠しいね。」との声が多く聞かれました。私はアスペン音楽祭の開催計画について昨年の十二月、本年の三月と、議会で一般質問をいたしましたが、市長の自信を持った積極的、かつ、果敢な計画推進に敬意を表するところであります。 さて最初に、飯綱高原のリゾート開発の構想についてお尋ねいたします。本年四月以降、庁内関係部局で基本構想の素案を作成されているところでありますが、五十九年、長野市飯綱高原観光振興基本計画が示され、開発が進められてきているところであります。オリンピック国内候補の決定の要因もあり、県の企業局、市の開発公社の分譲地も完売されていると聞いておるところであります。又、民有地の開発も急速に進行する状況下の中で、飯綱は都市計画区域外の地区でもありますので、乱開発を防ぎ、理想的なリゾート地の構築の見地から早急に基本構想の素案の作成を願うところでありますが、進捗状況と今後の計画についてお尋ねいたします。 私も塚田市長を団長としたアスペン音楽祭とリゾートタウン視察団一行三十三名の一員として、六月三十日から八日間参加してまいりましたが、特に街づくりに学ぶ点が多くありました。街や区の標識も木製で品のあるデザインが施され、歩道やモールもれんが舗装であり、ベンチや街頭のごみ箱も木製のたるが使用され、建築物の統一されたビクトリア調の様式や色彩を初め、形に至るまで、その配慮、制限が徹底して守られ、それが美しい自然環境と調和しておりました。喫煙も決められた場所以外は禁煙であります。さてそれにもまして、市民総参加の街づくりの意欲には、アスペンリゾート地の四十年の歴史と伝統を痛感した次第であります。 次に、飯綱高原の下水道施設についてであります。現在、大部分の施設が地下浸透方式であります。イベントが数多く開催されますし、急速に開発が進むにつけ施設の整備が急を要するところであります。当然にオリンピックの開催地であることも考慮し、フリースタイルのワールドカップも二年後に予定されている現在、衛生環境設備が急務ですが、今後の計画についてお尋ねいたします。 次に、飯綱山の史跡の保存についてであります。現在、長野郷土史研究会を初め、地元の関係者も研究調査を行い、史跡の保存を強く要望しているところであります。開発が進行する中で、観光としての面と史跡・文化財の両面から保存計画についてお尋ねいたします。 次に、飯綱スキー場のスノーマシンの導入についてでありますが、私は昨年の十二月、本年の三月議会において設置について要望してきたところですが、今後の設置計画についてお尋ねをいたします。 次に、現在市商工振興公社のコンベンション、又、イベントの開催も年間百数十回を数えております。国際コンベンションシティに指定された長野市として、年々増加する各種大会の企画等について、商工部並びに商工振興公社の強化と併せ、民間のコンベンション会社の活用、又、依頼等、今後の計画についてお尋ねいたします。 次にリゾートホテル建設についてであります。去る二日新友会柳沢議員の代表質問でも市長にお尋ねしたところであります。地元芋井地区としては市の商工部等、関係理事者に開発計画の説明を受け、研究会も何回も開催してまいりました。なお、環境問題等直接影響される地区でも集会を開き、説明を受けておるところであります。その結果、芋井地区ふるさとづくり協議会、芋井地区区長会、長野市飯綱高原観光協会、裾花農業協同組合の各種団体を初め、地区を挙げて建設促進を要望しているところであります。 ホテル建設予定地周辺の飯綱高原一帯約六百ヘクタールと聞いておりますが、昭和二十九年四月長野市に合併するまで旧芋井村の村有林でありました。大長野市との共栄のために合併時に財産区として残さなかったと聞いております。高原一帯は昭和の初期までは馬など家畜の草刈り場でありました。その後、地区として学校建設を初め、公共施設の整備や災害の復旧費用を賄うために、カラマツを中心に老人から子供まで村を挙げて植林をしてきたのであります。古老に聞くにつけ、その努力と苦労は言葉では言い尽くせないものがあります。現在のすばらしいあの森林は長い歴史の中で大事に育ててきた人工林であり、地区民の血と汗の結晶であります。 さて、飯綱高原はバードラインの開通以来、豊かな自然環境を生かした市民の野外レクリエーションの場として、又、避暑地の特性を生かした別荘休養地、スキーを中心とした冬季リゾート地として今日まで発展を遂げてまいっております。更に近年ではアメリカンフットボールのメッカとして脚光を浴びているところであります。又、現在ハイランドホール飯綱の建設を初め、ジャズフェスティバル、アスペン音楽祭、欧日音楽講座など総合的なリゾート地として発展しております。 しかし、豊かな観光資源にもかかわらず全国的にはCクラスの観光地としての評価しか受けておらないのが実情であります。特に宿泊客は年間観光客の百万人に対し十五万人と、宿泊率では県内各観光地に比べて非常に低いのが現状であります。すなわち収容総数は千三百九十人、百人以上の宿泊施設は五カ所にすぎず、全国規模の会議を開催できる会議施設及び宿泊施設が皆無であることにも起因しております。 このような現状を踏まえて、全国的に見ても国際的観光地としての今後の発展を図っていくためには、まず第一に従来取り組みが遅れていました長期滞在型リゾート施設の整備が急務と考えます。又、六月一日、一九九八年冬季オリンピック国内候補地に決定され、国際観光客、特にVIPの受け皿整備を急速に進めなければならないときに来ております。 今後、当高原のリゾート観光地としての重要性がますます高まる中で、多様な魅力ある観光レクリエーション拠点づくりを進めることにより、市への大きな経済的、文化的波及効果とともに、地元芋井地域の活性化が大いに進むものと期待しております。このような将来展望に立って飯綱高原の核としての大型リゾートホテルの建設を地元関係者一同が渇望しているところであります。そこで、リゾートホテル建設促進について市長の決意をお伺いいたします。 次に、バードラインの整備についてであります。昨年十二月、本年三月と一般質問でお尋ねいたしましたが、積極的に県との折衝等を含め推進されておりますが、葛山隧道計画を含め検討内容等についてお尋ねをいたします。 次に教育問題について、特に家庭教育の在り方を中心に教育委員会にお尋ねいたします。長野市教育大綱では明日を開く深く豊かな人間性の実現を目指すことを目的として、学校教育、家庭教育、社会教育の調和のある教育の連携の中から、健全な人格形成が実現することを教育の基調とされております。深く豊かな人間性をはぐくむ家庭教育として我が家の生活習慣、しつけ、豊かな情操を養い、家庭、地域社会などの活動に努めるとあります。近年教育関係者から家族はあっても家庭がない傾向が進んでいると指摘されているところであります。 したがって、学校教育の中で本来的な家庭教育を補完しなければならないのが、現在の傾向ではないかと思うわけであります。家庭教育の当時者であるPTAの会合に参加したり、パンフレットに接しましても、各種研究会においては健やかな子供が育つ家庭づくりは、どう進めればよいかということをテーマにし、そして多くの課題の中から家庭の教育力を高めることや、大人たちの連帯感による地域の教育力の強化について研修されております。中でもモラルについて幾つかの事例が引用されていますが、価値観の多様化を理由としての公衆道徳の欠如は、いつの時代にも許されるべきではないと考えます。 そこで、教育大綱の中にある教育理念について奥村教育長に御所見をお尋ねいたします。又、家族があって家庭がないとの傾向について、実際現状はどうなのかお伺いをいたします。 次に中学生の部活でありますが、卒業生から本当に部活をしてよかったという話を多く聞いております。指導される先生と生徒、上級生と下級生、親の一体感と協力により活動されているわけでありますが、喜びも苦しみも涙も笑いも、ともに分かち合えることは一生の宝であると思います。学校の指導内容等併せて事例など発表して頂ければと思います。 次に、林業の振興について御要望申し上げます。三月議会でも林業の振興並びに森林組合の育成について質問をしてきているところでありますが、去る七月二十八日、仮称長野森林会館建設促進期成同盟会設立総会が市長さんも出席し、開催されております。又、八月十七日には長野森林会館建設期成同盟会会長から建設について助役に陳情を申し上げた由と伺っておりますが、森林会館は林業従事者はもちろん林業振興に携わる者にとって、林業の振興、発展の拠点として、その早期建設は熱望するところであります。 時あたかも第四次全国総合開発計画の中で、森林の扱いが主要な課題として初めて打ち出され、県においても二十一世紀へ向けた森林林業の目標を示す長期構想を策定されたところであります。この機会に地域住民と森林との触れ合い及びコミュニケーションの場として、森林の広域的機能発揮のために森林会館建設に対し、積極的な推進を図られますよう強く御要望申し上げる次第であります。 次に、長野市における情報化施策の推進についてお尋ねいたします。待望の冬季オリンピック長野開催については、三年後の世界での開催決定に向けて市長を先頭に積極的な運動を展開しているところであり、そのための受け入れ態勢についても各種の計画が進められておりますが、オリンピック開催に当たっても関係する情報化施策推進について私見を述べるとともに、施策推進についてお尋ねいたします。 二十一世紀に向けて我が国全体が発展していく上で、大都市、地方都市を問わず、個々の地域社会がそれぞれ自立発展していくことが重要であることは言うまでもないところであります。国全体が高度情報社会の実現のためダイナミックに動いている現在、各地域社会においてもニューメディアの導入、普及とそれによる情報化の推進が必要不可欠であると思われます。 そこで、発展するより豊かな長野市を建設するに当たっては、新幹線・高速道路・交通体制の整備が急務でありますが、国際化・高齢化・高度情報化の社会の到来に当たり、情報基盤の整備も忘れてはならないと思います。今や科学技術、取り分け情報通信の分野においてその進歩は秒進分歩と言われているように目覚ましいものがあります。これら技術を我々の生活に取り入れ、より豊かにしていく体制を作ることが必要であります。全国的に見ても行政が積極的に情報化施策を展開し、行政サービスはもとより、地域の情報化により市民生活に利便を提供しているところと、他の推移を見守るとして後手に回っているところと格差が出てきています。当長野市においても都市型有線テレビ、キャプテン、パソコンネットワーク、自動車電話、ポケットベルなど、いわゆるニューメディアの普及、インテリジェントビルの建設、この秋にはMCAと言われる簡易に利用できる無線サービスの開始など、情報化に向かって取り組んでいると聞いております。 又、未来型テレビと言われるハイビジョンテレビ放送についても全国八十一カ所の一つとして、今月二十六日から十月三日の間、ソウルオリンピックを市役所市民ロビーで、デモンストレーションを行うと聞いております。NTTは来年度長野市でサービス総合デジタル網のサービスを開始することとしており、一層の情報化が進むものと期待しています。このように技術的にはいろいろな情報化のためのサービスが登場しても、それを生活の中にどう取り組んでいくのか、情報化という専門用語が多く、又、片仮名やアルファベットが多いことから、どうしても他の様子を見てといった消極的な姿勢になりがちであります。 そこで私は、第二次長野市基本計画並びに善光寺バレー開発計画などを踏まえ、次の点を提案し、市当局の一層の取り組みを期待するものであります。国が地域情報化のために種々の政策を打ち出しています。例えば民活法施設整備事業であるテレポートやテレコムプラザ、深刻になってきた人材育成にも寄与するテレコムリサーチパークといったものなど、国の財政、税制支援等、措置をうまく活用して、他に先んじて推進してはいかがでしょうか。 次に、産学官一体となった情報化推進プロジェクトや、市の中に専門的に担当するセクションを作り、調査研究をし、その結果導入可能なものは直ちに導入するとともに、法制・税制・財政支援等、国や県に働きかけるものは積極的に提言していくといった体制を作ってはいかがでしょうか。いずれにいたしましても日本の長野が世界の中でより多くの人々に理解され、又、オリンピック開催にふさわしい都市として情報基盤の整備についても、今まで以上に積極的に対応していくことが必要であると痛感いたします。 以上申し上げまして、関係理事者の御答弁をお願いいたします。 ○議長(今井良雄君) 市長塚田君。   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 根岸議員の御質問にお答え申し上げます。 まず私から最初に御質問頂きました飯綱高原のリゾート開発の基本構想の進捗状況と今後の計画についてお答え申し上げますが、御指摘のように、飯綱高原は市民の皆さんの憩いの森として長年親しまれておりますので、それにふさわしい保健休養林、あるいは余暇やレクリエーション利用の森として、観光施設の整備を従来図ってまいった次第でございます。 しかし、ここへ来まして飯綱高原も非常に、国内候補都市に長野冬季オリンピック長野市が決まりましてから、リュージュ、ボブスレー、フリースタイルなどの競技会場地になりました次第でございますし、又、今回国際会議都市という指定も受けまして、そういう意味でやはり長野冬季オリンピックの競技会場地にふさわしい、又、アスペン音楽祭などもこのごろやりましたが、それにふさわしい施設整備も必要であると、こういうふうに考えておる次第でございまして、リゾートの飯綱を中心に北信濃オリンピアリゾート地帯、志賀高原から斑尾高原、戸隠高原など含めまして十七市町村で北長野地区のリゾート開発研究会を既に作ってございまして、広域的な観光、長期滞在型の観光施設を造る中での飯綱高原を北陸新幹線、あるいは高速道の一番中心、スタート地点、中心地点といいますか、そういうふうに位置づけていきたいと考えておる次第でございまして、飯綱高原の開発構想の策定を今いろいろ計画しておるわけでございまして、今年度の予算にも三百万円の基本構想の策定の費用を議会でお認め頂いておる次第でございます。 もちろん自然景観にも十分配慮して長期滞在型のリゾート地にしたいと、このように考えておりますが、自然景観に配慮するためにも庁内にプロジェクトチームを作りまして要綱で対応するか、県の自然保護条例で規制出来ない部分を長野市の自然保護条例で規制するか今検討を進めておると、こういう状況でございます。基本構想を今後早急に決めまして飯綱のそれにふさわしい発展を図ってまいりたいと考えておる次第でございます。 次に、リゾートホテルの建設問題につきましては、御指摘のようにみどりのテーブルなどで、芋井や飯綱の地元の皆さんから合併時に広大な村有林を財産区として残さないで、長野市の市有林として合併したわけでございますが、それにふさわしい芋井地区の整備を進めてほしいと、飯綱地区の開発を図ってほしいとかねがね強い要望もございまして、いろいろ施設整備を進めておるところでございますが、そのような国際会議都市にふさわしい長期滞留型の国際会議場なども含めた、いろんな会議も開けるような、そういうリゾートホテルも是非必要であると。これは既存のペンションや宿泊施設とは共存共栄できるもので競合はしないと、このように判断しておる次第でございまして、かねてから地元の御関係の団体からも強い陳情もございまして、建設の方針で準備を進めておったところでございますが、たまたま異議申し立てもございますので、ただ今異議申し立ての皆さんにも、その辺の趣旨をよく御理解頂くようにお話をしておるところでございます。よく御理解頂く中で建設をしていきたいと、このような基本方針でございます。 続きまして、飯綱高原は下水道がございませんので、ほとんどが地下浸透方式でございますが、何か粘土質でございまして、なかなか地下浸透も苦労のようでございますし、将来のリゾート地としての発展を考えれば、何らかの方策を考えなければいけないわけでございますが、現在は下水道計画はないわけでございまして、今後の検討課題でございますが、その場合いろんな手法といたしましては、公共下水道に接続して公共下水道で造る、あるいは特定環境保全公共下水道という手法がございまして、その方がいいかどうか、これから地元の皆さんの御意向も聞きながら検討していかなければいけないと。ですから造るか造らないかを含めて、その手法を。それから問題点はやはり特定環境保全公共下水道でやった場合には浄化した水をどこへ流すかという、放流先の問題もございまして、いろいろ検討しなければならない問題が沢山ございますので、今後下水道を造るか造らないかも含めて検討していきたいと、このように考えております。 次に、長野市の商工振興公社を設立いたしまして、コンベンションの支援をしてまいったわけでございますし、今回初めてアスペンミュージックフェスティバルを、長野市の商工振興公社が主体となりまして、大変議会の皆さんにも御協力頂いて、第一回目のアスペンミュージックフェスティバルも開いたわけでございますが、大変好評を博して皆さん方の御協力にも感謝申し上げる次第でございますが、そういう意味で今後ますます長野市の商工振興公社の果たす役割というものは、地域経済や文化に対する地域の活性化に与えるインパクトは、大きいものがあると思いますので、内容については充実を図ってまいりたいと、このように考えておる次第でございます。 続きまして、私からお答え申し上げますのは情報化時代の取り組みについて御質問がございましたが、高度情報化の基盤整備はもう必要であると、これからの国際化時代、情報化時代に備えて、この基盤整備はやらなければいけないと、このように基本的には考えておる次第でございます。 お話のようにテレポートとか、テレコムプラザ、テレコムリサーチパークなどの国の決める特定施設には税制上の恩典がございまして、民活法でやれば税を減免してくれると、こういう制度もございます。そういう特典をフルに利用した情報ネットワークづくりを、民活資本も取り入れて整備をしていきたいと考えております。 長野市は六十二年に通産省のニューメディアコミニュティ構想の応用発展地区という指定もされましたし、建設省のインテリジェントシティにも指定されましたし、通産省のリサーチコア構想にも指定されておると、こういう状況でございます。ただ、御指摘のように日進月歩よりも秒進分歩というか、もう非常に情報伝達手段の発達が早いものですから、よく的を絞って市民福祉サービス、長野市の発展にどういう情報ネットワークを長野市に取り入れるかということをよく研究していかないと、造ってもそれが時代遅れになってしまったということでは困るわけで、その点しっかりと踏まえて検討していかなければいけない。 ですから、長野情報ネットワークシステムづくりにはいろんな問題点があるわけです。これはこの領域を長野市内だけでやるのか、あるいはオリンピック開催地の北信一帯にするのか、長野県全体にするのかということが、この領域を決めなければいけませんし、ネットワークの形態も考えていかなければいけないし、又、情報メディア、デジタル通信とかファックスとか、音声とかいろんな方法があるから、どういう情報メディアを使うのか。又、利用形態も行政用に使うのか、あるいは医療用に使うのか、産業用のデータを入れるのか、防災用か、あるいはそれをミックスしたものにするのか、そういうものを見極めていかなければいけないし、ランニングコストの問題や、御指摘のようないろんな今もCATVなどありますから、既存のそういう情報伝達手段、ネットワークとの整合性などの問題点も詰めていかなければいけないと。 このようなことで、全国的には産業用に非常に利用しているところもあるし、医療用で成功しているところもあるようでございますので、そういう先進地の視察もしながら、今後問題点を検討していきたいと、こういうことでございまして、地元に信州大学がございまして、工学部もございますので、信大工学部、又、NTTなどと話し合いをしながら先進地の視察や研究を進めていきたいと。長野市にふさわしい情報システムのネットワークづくりについて、当面は研究をしていきたいということで、まずそういう関係方面にお願いして、研究委員会を長野市が主導権を取ってといいますか、座長、幹事格で研究委員会を設置して、長野市への導入するネットワークづくりはどういうものがふさわしいかと、そういうものを早急に研究していきたいと、このように考えておる次第であります。以上、私からお答え申し上げます。 ○議長(今井良雄君) 教育長奥村君。   (教育長 奥村秀雄君 登壇) ◎教育長(奥村秀雄君) 長野市教育大綱の教育理念と家庭教育についてお答えいたします。 教育大綱の教育理念の根底は敬愛の心を培うということであります。自然に対して、生命に対して、時には人格に対して恐れを覚える心、これが畏敬の念でございまして、この中には尊敬とか、感謝の心も含まれているわけでございます。又、時とか、物とか、人とか、命とかを惜しむ心、これが惜愛の念でありまして、友情とか信頼もここに含まれているわけでございます。この畏敬と惜愛こそ時代がどう変わっても、変わってはならない人間形成の基本とも言うべきものでございまして、これを敬愛の心として教育大綱の根底、いわゆる中心に据えたのであります。 具体的に実践的立場から申し上げますならば、それは思いやりの心と言ってもいいかと思います。しかし、その思いやりは上下の関係、即ち上から下への関係ではなく横の関係、いわゆる対等の立場において、しかもそれは思いやりをやる側ではなくて、思いやりを受ける側に立って、受けたときの感動なり、喜びなりに目を開かせていくことに重点をおいた思いやりの心を養っていくということを考えたものでございます。これを学校教育はもちろんでありますが、家庭教育におきましても基本理念として深く豊かな人間性をはぐくむ家庭教育と据えたわけでございまして、深く豊かな人間性とは、こうした心を持つことをねらっているわけでございます。 議員さんが家族はあっても家庭がないと御指摘されましたが、そのことは人の集まりではあるが、家族にはなっていないと言われていることと同じかと思います。いずれにいたしましても、人間形成の基盤は家庭教育でございます。家庭が、親がただしつけの面だけでなくて、心情面、心をはぐくむ機能をも十分に果たしていない場合が多々見られるわけでございまして、その子にとって不幸せであることと思わせられる事例が非常に多くて、私どもといたしましては心を痛めているところでございます。 ついこのごろ三十数年前の中学生のときに担任をいたしました子供、既に五十歳を超えておりますが、未亡人になりました一人の子が元気がないということで、それを励まそうと数人集まったところへ招かれて参りました。その席で一人の子が、母親でありますが、自分の子のことについて語ってくれました。それは大学に入って五月に六万円を送ってほしいと、そういう電話が来たと。そこで主人と相談をして二万余計にして八万送ってやったと、そしたら、お金が着いたと、なぜ八万送ったんだと。僕がお願いしたのは六万だと、二万送ってよこせば僕がだめになると、こういう話をしてくれました。それを聞いていたもう一人の子がそれと対象的な話を私は友達から聞いた。どういう話かと。その子は大学三年生だそうでございますが、十二、三万ずつ送るために母親はあるデパートの食品売り場で働いて十二、三万送っていると。たまには行ってみようということで夫婦で東京へ出掛けた。夕食になった、どこへ連れていくと思ったら銀座の一流レストランへ連れていったと。私はそこへ連れて行かれたが、御飯は私ののどを通らなかったと、そういった話をしてくれたと、こういう話がございます。 先の子供は非常に生活の豊かな家庭でございます。同じ年代でありながらその考え方といい、その行為といい、どうしてこんな違いが出るんだろうといろいろそこで話し合ってみました。結論は家の中、家庭の中に柱があるかないか、それによるんではないかということでございました。それは一般的にはその柱は父親かと思われますけれども、時によっては母親であってもよいと、こう思われます。とにかく子供が常に寄り掛かることが出来、それも単なる甘えや親の意図するレールに乗せるのではなくて、心底支えてもらえることによって安定感を持つことが出来るんではなかろうかと。この家の中に柱があることによって夫と妻ではなく夫婦になり、親と子ではなく親子になり、兄と弟ではなく兄弟になるという、家族が一つになっていったり、そのことが又、子供であっても家族の誰もが家庭の中に一人一人の自分の世界を持つことが出来たり、又、それが自立することにもつながり、自分をコントロール出来ることからときには貧しさや苦しさに耐える意思を培ったり、心身を鍛えることになったりするんではなかろうかと、そんなことをそのときに話の結論としてまとまったのでございます。 現在、教育委員会におきましては学校教育の場はもちろんでございますが、私ども指導主事や校長先生方が講師となって行っている家庭のしつけ講座や公民館における家庭教育講座など、更に充実するよう努めてまいりたいと思います。 ○議長(今井良雄君) 建設部長小林君。   (建設部長 小林宏君 登壇) ◎建設部長(小林宏君) 私からバードラインの関係につきましてお答えを申し上げます。 御案内にございますが、斜面崩壊部分、ほぼ地滑り対策事業が終わろうとしておるところでございます。そこで、道路の復旧でございますが、現在、県あるいは企業局も含めましてルート、工法等の検討をしておるところでございます。いずれにいたしましても地滑り原因の機構解析検討委員会の結論が今年中と申しますか、十一月か十二月ぐらいに出る予定でございます。そうしますと、ほぼその資金的な面も含めてルート、工法、あるいは資金も含めて方向づけが出るんではなかろうかと、こういうふうに認識するものでございます。 そこで、御指摘でございます例の芋井地区の隧道計画案でございますが、こういう案も御提示を申し上げてあるし、別の観点からも必要がありますので、今後十分継続をして検討してまいりたいと思っておりますので、よろしく御理解を賜りたいと思います。 ○議長(今井良雄君) 商工部長戸津君。   (商工部長 戸津幸雄君 登壇) ◎商工部長(戸津幸雄君) 私の方からはかねて御要望、御提言を頂いておりますスノーマシンにつきましてお答え申し上げたいと思います。 議員さんも御案内のように、最近は機械の改良によりましてマイナス二度ぐらいからも雪を降らせることが出来ますけれども、やはり温度が低い方が効率がいいわけでありますけれども、そんなようなこと。あるいは時間当たりの水量、こういうものも勘案しながら現在検討しているわけでありますけれども、いずれにいたしましても、冬季オリンピック会場ともなります飯綱スキー場でございますので、長期展望に立ちまして十分検討してまいりたいと、このように考えております。 それからもう一つは、先ほど市長からもございましたけれども、商工部、商工振興公社の強化と民間コンベンション会社の活用、依頼等を今後の計画についてでございますけれども、御案内のように長野市内で開催されるコンベンションは百十三件ございますけれども、実際に商工部、商工振興公社で主催したものはこのうちの十二件でございますが、例えば先ほどお話のございますようにアスペンミュージックフェスティバル、あるいは観光と物産展、びんずる祭とか、飯綱の火まつり、ジャズフェスティバル、これから行われますふるさと自慢大集合などでございますけれども、このようなイベントを限られた職員でやっているわけでありますが、今後人的配慮を図りながら進めてまいるわけでありますけれども、計画から実施まで担当して頂ける専門業者、いわゆるプロフェッショナル・コングレース・オルガナイザーですか、なかなか市内には数少ないわけでありますけれども、県外には沢山ございますが、これからの事業量、それから専門業者の推移を見ながら研究をさせて頂きながら、可能な部分から委託などいたしまして、現状等を対応してまいりたいと、こんなふうに考えておりますので、よろしくお願いしたいと思っております。 ○議長(今井良雄君) 教育次長丸山君。   (教育次長 丸山義仁君 登壇) ◎教育次長(丸山義仁君) 飯綱山の史跡保存につきましてお答えを申し上げます。 飯綱高原の埋蔵文化財につきましても保存方法を十分検討し、事前に発掘調査を実施するなど、開発事業と埋蔵文化財の保存との調整を図りながら、慎重を期してまいりたい考えてありまして、関係者と十分話し合いながら対応を図ってまいりたいと思います。 ○議長(今井良雄君) 教育次長新井君。   (教育次長 新井好仁君 登壇) ◎教育次長(新井好仁君) 中学校の部活の問題についてお答え申します。 この目的については、ほぼどの学校でも心と体を鍛えること、そして豊かな人間性を育てることをねらっております。同じ目標を持って協力し合い、そして一つのことをなし得たとき、部活をやってきた子供たちに自信と信頼と感謝の心が焼きついておる事例を沢山私は知っております。そのように部活が更に加熱しないような配慮をしながら教育委員会としても考えてまいりたいと思っております。 ○議長(今井良雄君) 三番根岸君。 ◆三番(根岸元宏君) ありがとうございました。 ○議長(今井良雄君) 昼食のため午後一時まで休憩をいたします。   午前 十一時五十七分 休憩   午後  一時  一分 再開 ○議長(今井良雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 一般質問を継続いたします。 二十八番近藤秀勝君。   (二十八番 近藤秀勝君 登壇) ◆二十八番(近藤秀勝君) 二十八番公明党の近藤秀勝です。 既に通告の順に従い質問をしてまいります。 その他の項で先般当市に寄贈されました放射性鉱物標本の今後の利用方法についてお伺いをいたします。市長並びに関係部長の明快なる答弁を期待いたします。 最初に在宅老人に緊急通報受信センターの新設を。我が国は二十一世紀に向かって確実に高齢化社会へ移行しています。高齢化社会のビジョンの策定は、年金、医療制度等の在り方を含む高齢化社会の在り方について、様々な角度から検討、審議されておりますが、より豊かな長寿社会の中で現在大きく変化しつつある家族の姿を見詰め直したとき、核家族化による高齢者の同居率の低下、女性の社会的進出による家族介護機能の低下等があります。当市は全国的に見て高齢化が五年ほど早いテンポで進んでおります。独居、寝たきり老人の福祉事業予算に十六億円余を計上しておりますが、最近独り暮らしの方が死亡後何日か人目につかなかったり、気を失って何時か倒れたという例がしばしば聞かれ、胸の傷む思いをいたします。独り暮らしで死亡された方はここ一年間で二十一人、火災による死亡者数は五人となっており、年々増加傾向へと推移しております。 現在、当市は緊急通報システムは緒についたばかりであり、試行錯誤の段階でありますが、福祉部所管のペンダント発信器は十四個が貸与され、一部は近親者に受信され、そして近所の方へと受信され、緊急時に備えております。消防署には聴覚障害者用ミニファックスの受信装置機と、独り暮らし老人の出火時に備えて三軒に住宅用簡易スプリンクラーや自動火災通報装置がセットされ、その受信に対応しております。 このような装置は全国の幾つかの市町村が導入を始めておりますが、中でもユニークなシステムを紹介し、参考の一助にして頂きたいと思います。大分市は昨年ニューメディアを活用した実験事業として在宅老人コミュニケーションシステムを全面的にスタートさせました。これは独り暮らし老人すべての血液型、病名、かかりつけの病院等、二十六項目を入力したデータベースシステムを中心に、電話相談、コールサービスシステム、そして二十四時間緊急体制を敷いた通報センターがその管理に当たっております。又、宮城県では医療ネットワークと通報センターが直結し、より適切な対応を図っております。塩尻市ではタクシー会社が老人世帯を対象にした警備保障業務を始めましたが、タクシーの機動力とハイテク通信技術を活用した「あんしんネットワーク」を図っております。又、東京都では本年で利用者千人を超える予定とのことであります。これまでに月に十件近くの通報を受け、脳卒中・狭心症・クモ膜下出血・脱水症などの人が緊急入院し、助けられたと言われます。私は何人かの方にこのペンダント方式の導入を依頼されておりますが、早急なる処置を図って頂きたいと思います。 今後の対応として独り暮らし老人すべてと老人世帯及び二人世帯の方に貸与を広げる意思があるかどうかお尋ねいたします。 二つとして、処理能力の関係もありますが、緊急通報受信センター設置の意思があるかどうか、お尋ねいたします。 三として、すべて貸与方式が取れるのかどうかお尋ねいたします。 なお、将来構想の一環として二十四時間緊急時にあった体制を考慮したとき、各地域に配備されている消防分署を拠点としたネットワークづくりと民間導入等も考えられます。当市における緊急通報システム構想についてお聞かせを頂きたいと思います。 二として、ごみ収集の体制強化についてお伺いをいたします。一家を支える主婦の声で一番大きく取り上げるものに家庭排出ごみが挙げられます。家庭ごみは集積所収集方式を取っており、全市で合計五千五百三十五カ所あります。設置場所については空き地、水路、道路からなり、約三十世帯から五十世帯を対象に一カ所に集積されております。この中でトラブルがあるのは道路上に野積みされるごみ集積所があります。市街化区域の密集地は、夜から早朝にかけて家の玄関口わきや茶の間の障子を開けたらごみの山だった、というように戸口が集積場所になっいるところもあります。 最近は家庭ごみが目を覆いたくなるように多くなってまいりました。特に夏場は腐りやすく、悪臭も強く、一日も早く収集してほしいというのが願いであります。昨年の日本住宅設備システム協会が行った住宅におけるごみ処理システムの改善についてのアンケート調査では、家庭内から発生したごみをすぐに屋外に排出できるシステムへのニーズが強く、新しいごみ処理システムの開発に当たっては衛生性・利便性・経済性・安全性の要素が強く望まれております。清潔で快適な環境の街で生活することは三十四万市民すべての願いであります。清掃行政は市民生活に一日も欠くことの出来ない重要な仕事となっております。近年の消費生活の向上と、人口増加、全市的な住居地の拡散化など、広範な地域から排出される廃棄物は多様化し、増加の一途をたどっており、清掃行政は極めて重要な都市問題となってまいりました。 こうした住民要請の高まりの中に、近年労働時間の短縮や祝祭日の完全休業と週休二日制の導入による収集日数の減少が、検討課題になってまいりました。当市は収集サイクルは繁華街で可燃ごみが週三回、不燃ごみ、資源ごみは月二回から三回で、一般住宅地は可燃ごみ週二回、不燃、資源ごみは月二回から三回となっておりますが、一般住居地で主婦の悩みは祝祭日の重なった週は週一回となり、家庭ごみ処理の苦情の原因になっております。 そこで、一つとして可燃ごみは週三回とし、不燃、資源ごみは月一回から二回ずつというように、回収サイクルの見直しができないかどうかお尋ねいたします。 二つとして、ごみ集積所のハウスについて、現在三万円から五万円の定額補助金が出されておりますが、街並み環境美観等の配慮から市街地は出来るだけハウス利用の推進の立場から、ハウスの補助金の増額による見直しが出来ないかどうか、お尋ねいたします。 三として、設置場所の選定について前向きの取り組みを頂いておりますが、一層の御尽力をお願いいたします。今、環境部でごみ処理の抜本的見直しのためのプロジェクトを組んで討議されておりますが、その成果について期待しております。 次に、先般読売、信毎に掲載されましたが、山岸助役、新井教育次長立ち合いの下で、世界でまれにしか収集できない稀元素鉱物に指定されているユークセン石、カルノー石、石川石、人形石など、放射性鉱物三十種が日本稀元素鉱物応用研究所の渡部溢氏より長野市に寄贈されました。私は紹介者として渡部氏に心から感謝申し上げるとともに、少年少女の夢をはぐくむ地球の生い立ちなど興味深い研究資料として、有意義な活用をお願いするものであります。放射性物は怖いものとの認識がありますが、自然界にある放射性鉱物の持つ不思議な効力について、渡部氏はこれらの鉱石は古来から薬石として使われたり、湯治や動植物の育成に大きな効果をもたらしたと語っておられます。こうした研究資料も寄せられておりますので、是非公開できるようお願いし、私の一般質問を終わります。 時間がありましたら、再質問いたします。 ○議長(今井良雄君) 市長塚田君。   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 近藤議員にお答え申し上げます。 在宅の老人の御家庭に緊急通報受信センターを新設したり、その事業を拡大する考えはないかと、こういう観点からの御質問でございますが、高齢化時代に向かって大変必要なシステムでございまして、この事業を拡大していきたいと考えておりますが、現在独り暮らしの御老人宅の緊急通報装置はシルバーホーンが四台、ペンダント方式が五台、老人やまびこシステム自動通報電話器が六十二年度で九台、六十三年度で十台、計二十八台設置済みでございます。 なお、火災報知機です、非常ベルは現在市内に千五百七十五台給付されておりますし、自動消火器は百五十台、ガス漏れ警報機など五百台、高齢化時代を迎える中で独り暮らしのお年寄りのお宅に、いろんなこういう緊急時の給付事業を進めておるわけでございますが、実は今朝も午前三時ごろ、八十八歳の独り暮らしの方でございますが、火災がございまして、火災報知機が、非常ベルが鳴りまして、近所の方から消防局へ通報がございまして、早速駆けつけまして、煙に倒れておられたんですが、すぐ救急車で病院へ行って治療中でございまして、そういうことで、そのお宅は消防局の職員も昨年の十一月から六回ほど、独り暮らしの御家庭ということで訪問したお宅だったもので、すぐ場所が分かったと、こういうことでございますので、実際にそういうことに対して効果を上げておりますので、今までは緊急通報装置、ベルが鳴って、近所のお宅へ鳴る、そのお宅がいないとほかのお宅ということで、ボランティアでお願いしておったわけですが、今度はセンター方式で二十四時間、四六時体制でやらなければいけないということで、これは塩尻市の例なども挙げて頂きましたが、タクシー会社が民間企業として業務を開始するようでございまして、長野市内の業者でもセンター方式の業務を開始するという話も聞いておりますので、是非ひとつ民間活用の方法でこのセンター方式を活用して、いつでも四六時中そこへ通報ができると、センターへ通報ができると、そうするとすぐ必要な手配をすることができるということで、緊急の支援センターを民間にお願いして、そこで受信する、そうすると支援活動する、適切な処置をすると、こういうことで、消防局の方ともよく協調してこの方式がますます広がるようにしていきたいと、このように考えておる次第でございます。 次に、ごみの清掃に関しましてハウスの補助金の見直しについて私からお答え申し上げますが、これは五十六年度から据え置きでございまして、御指摘のように三・三平方メートル以上は五万円、二・六平方メートルから三・三平方メートルは三万八千円、二平方メートルから二・六平方メートルは三万円でございまして、これは当初実際かかる二分の一程度を目安に補助金を創設したわけでございますが、自来ずっと据え置いてございますので、来年度予算編成の中で補助金増額の方向で検討させて頂きたいと、このように考えております。 最後に、貴重な鉱物を寄贈して頂きまして、渡部溢氏に心から感謝を申し上げる次第でございまして、長野市では市立博物館の中にある理科センターで教育用に大いに活用して頂くと、このようにしておる次第でございまして、本当にありがとうございました。 ○議長(今井良雄君) 環境部長小島君。   (環境部長 小島武彦君 登壇) ◎環境部長(小島武彦君) 私の方からごみ収集の増加の問題について申し上げたいと存じます。 現在、環境部では確かに現在の収集システムが七年間そのまま経過しておりまして、人家の増減というような実情にそぐわない点が多々ございます。したがいまして、実情に添うような見直しが必要であろうというのがまず一点。更にこれは六月の新友会の代表質問でも申し上げたんでございますが、食品パック類の増加がありまして、分別そのものを見直すという必要性に迫られてございます。そういうことから、現在環境部内ではごみの収集能力、それとそれを受ける受け皿の焼却能力、そういうごみ処理システム全般にわたって現在検討を進めておるわけでございます。 それに加えまして先ほど御質問の中にもございましたですが、週休二日制の問題が出ておりますですが、これはちょっと普通の労働時間の短縮とは意味合いが違いまして、と申しますのは、不快な労働、それにきつい労働の割合には社会的な評価が低い、それと報われることの少ないごみやし尿の収集について、その従事する希望というのが激減してございます。従事者がほとんどございません。増えておりません。したがいまして、そういう意味合いから従業員の処遇改善ということで、土曜日休日の要望が収集業者の方から実は出ておると、これが実際でございます。 そういうことでございますもので、これらも勘案しまして、可燃ごみの週三日の収集が拡大できるかどうか、その可能性の問題と、それとは逆に今度は多くしますと、不燃、資源ごみという回収が当然少なくなるわけでございまして、その少なくなることについてのデメリットというものを参酌しなくちゃならんと、そのような相互関連がある問題をいろいろトータル的に検討いたしまして、適正な収集回数、特に今御指摘のごみ週三回の収集の実現、少なくとも全市というわけにはまいりませんですが、拡大を図っていくべく現在努力をしておるところでございます。 それともう一つ申し上げますが、御質問の中にアンケートの問題がございました。これにつきましてもいろいろ私の方もアンケート知っておりまして、ただここで経済性とか利便性という考え方でなくて、もうちょっと庶民的な言い方を申し上げますと、家庭のごみを一時でも家庭の中に置いておくんじゃなくて、外に出したいという心情があると。それとごみの排出について、あんまり梱包したり何かする労力を費やしたくないという心情が、家庭にあるというふうに理解しております。そのために現在新しいシステムといたしまして、開発中でございますが、一部ニュータウンなど導入しておりまして、路上にごみを集積するんじゃなくて、地下に集積するというような、いろんなシステムがございます。 具体的に申し上げますとパイプエアーラインシステム、あるいは地下タンクの真空式収集システム、あるいはカプセル輸送システム、特に最後のカプセル輸送というものは、ごみの下水道と言われるものでございまして、これは通産でもって現在もう一、二年で出来上がるだろうと言われておりますが、これが完成いたしますと、家庭ごみを毎日排出できるということ。それと地上に集積しなくて済むということ。こういうこともございますもので、オリンピックを迎える都市の一つの条件としても、こういう導入を今後検討していかなければいけないのではないか、というふうに考えておる次第でございます。 ○議長(今井良雄君) 教育次長新井君。   (教育次長 新井好仁君 登壇) ◎教育次長(新井好仁君) 先ほど市長さんからもお礼の言葉がございましたが、放射性鉱物標本をちょうだいいたしました。 なかなか見ることの出来ない大変貴重なものでございます。渡部さんの篤志にお報いするよう考えまして、長野市理科教育センターで活用し、教師や子供たちの学習に役立つよう、有効に利用を図ってまいりたいと思います。 本当にありがとうございました。 ○議長(今井良雄君) 近藤君。 ◆二十八番(近藤秀勝君) ただ今、市長並びに各関係部長の方から的確な前向きな御答弁を頂きまして、大変ありがとうございました。 ○議長(今井良雄君) 二番戸津在雄君。   (二番 戸津在雄君 登壇) ◆二番(戸津在雄君) 議席番号二番戸津在雄でございます。 私は質問通告の順序に従いまして、生活に密着した四つの問題についてお尋ねいたします。市長並びに関係理事者の御答弁をお願いいたします。 まず放置自転車等の対策についてであります。自転車は他の交通手段に比べ経済的、健康的、無公害などの理由で市民生活に密着した重要な近距離交通手段であります。本市でも「さわやか日替わり通勤市民運動」として、その利用促進を進めているところであります。長野県内の登録者約五万台、未登録者を含めますと、推定十万台とも言われております。又、五大メーカーのシェア三〇%、残りの七〇%は量販店、しかも一万円以下の自転車が続々と発売され、登録も怠りがち、まさに乗り捨て使い捨ての時代を迎えたわけであります。大きな社会問題化しつつあります。 幾つか問題点を挙げてみたいと思います。一つは歩行者の通行障害であります。特に身障者の通行障害であります。六十三年四月一日現在、長野市には八千八百二十名の身障者の方がおられます。そのうちの一二・二%、千七十六名の方が視覚障害の方であります。黄色い点字ブロックを頼りに歩行するわけですが、その苦労は並み大抵のことではありません。去る五月十日「障害者が道路でどんなに困っているか一緒に歩いて体験してみて下さい」と、長野市の市消防局前の五差路から市役所前、長野駅前と、車いすの障害者と視覚障害者が市の障害福祉課の職員と歩き、初めての街頭調査を行いました。点字ブロックの上に自転車が放置されたり、商売用の荷物が置かれたりで非常に歩行困難でありました。私自身各地域の会合に出席のとき、何度も目の不自由な方々から路上の障害物は何とかならないかと訴えられました。 二つ目は救急活動、消防活動の障害であります。一分一秒を争うとき非常な障害となります。 三つ目は街の美観の阻害であります。冬季オリンピック開催を目指す国際都市長野市としてふさわしくありません。 四つ目は盗難の誘発、青少年の非行誘発であります。長野県警調べによりますと、昭和六十二年の盗難車届は長野県全体で四千五百九十九件、長野市は千三百三十一件、拾得車届は長野県全体で四千六百二十五件、長野市は八百八十件でありました。昭和六十三年六月末現在の長野市の少年非行の窃盗犯二百三十六件のうち、自転車等が大半でした。簡単に人の軒先から無断で借用して返さない、用が済んだら乗り捨てる、罪悪感を感じない、小さな罪が大きな罪を生みます。恐ろしいことであります。二十一世紀を担う青少年にとり憂慮すべき事態であります。 長野市は対応策としまして昭和五十八年十二月二十二日、長野市自転車等の適正利用の促進に関する条例を制定しました。 第一条(目的)「この条例は、自転車及び原動機付自転車(以下「自転車等」という。)が生活に密着した重要な近距離交通手段であり、かつ、移動の手段として他の交通手段と対等の地位にあるものとして位置付け、これらの秩序ある適正な利用の促進を図り、もって公共の福祉の増進に寄与することを目的とする。」 第三条「市長は、第一条の目的を達成するため、自転車等の適正な利用の指導、自転車道の整備、自転車等駐車場の設置、民営自転車等駐車場事業の育成等、必要な総合的施策に努めるものとする。」と規定してあります。 市の交通対策課が窓口になっておりますJR長野駅西口、長野市長野駅自転車駐車場も設置されました。昭和六十二年度は数字を見ますと撤去が千六百三十七台、引き取りが千二百五台、処分が四百二十五台、引き取り率が月平均七三・六%であります。昭和五十九年より管財課で実施しております放置自転車の処分状況を見ますと、今年昭和六十三年六月三十日実施のものでは処分対象台数が三百台、購買台数が三十八台、申込者数が二百三十二人、倍率が六・一倍、鉄くず処分台数が二百六十二台、購買価格が五千円から九千円、購買売上額が二十六万一千円、経費十六万二千八百円でした。 そこで、次の八つの点についてお尋ねします。一つは、JR長野駅西口の長野市長野駅自転車駐車場は現在二階建てですが、高層化と地下に出来ないか。今後JR長野駅東口に地下方式の高層の大駐車場建設の御予定があるかどうか。二つ目は、放置自転車等整理区域を増やしてはどうか。三つ、現行の条例第十六条第四項の期間一カ月を十日に、第十六条第六項の費用一千円を三千円にそれぞれ改正し、処分の回転を早め、放置の防止を図られてはどうか。四つ目は、自転車の安全利用の促進及び自転車駐車場の整備に関する法律第五条で、「鉄道事業者は、鉄道用地の譲渡、貸付けその他自転車駐車場の設置に積極的に協力しなければならない。」と規定しております。 現在長野市は清算事業団に一カ所、JR貨物鉄道に一カ所、JR東日本に三カ所、合計五ヵ所へ駐輪場の借地料として年間百二十二万円を支払っております。去る六月末、北信越五県、六十一市の北信越市長会は「JR駐輪場の借地料無料化」を求める要望書を全国市長会に提出されました。「JRは自分のお客の自転車置き場を造ってもらい、借地料まで取るとは」と市民の声がありますが、市のお考えはどうでしょうか、お伺いいたします。 五つ目は、長野市が行政の立場でリーダーシップを取り、防犯登録など各人のモラルの向上と業界の条例遵守を呼び掛け、自転車業界、量販店、鉄道事業者、県警、学校など、関係者との定期的連絡会を持たれてはどうでしょうか。 六つ目は、資源の有効利用と国際交流に役立てるため、再生自転車を国連加盟国の八〇%に当たる発展途上国などに輸出されてはどうでしょうか。具体例として、茨木市は六十二年十一月姉妹都市中国安慶市へ五十台、大阪四条畷市は六十三年三月スリランカへ五十台、特に来年市制百周年、開港百三十周年を迎え、今、長野市が友好姉妹都市の交渉をしているやに聞いております横浜市は、昨年の六十二年七月中国上海市へ百台、今年六十三年三月アフリカ・ガーナへ百台、同じ今年の六十三年七月フィリピンへ百五十台それぞれ輸出しました。横浜市の関係の方に聞いてみますと、アフリカのガーナでは農村地帯で診療に当たっている皆さんは交通手段がなく、一日十キロも歩くので大変喜ばれ、礼状が沢山来ています。フィリピンでは観光事業活性化の一環として、国民の憩いの場となる「自転車公園」を開設したいので、是非自転車を寄贈してほしいと、ゴンザレス観光大臣より依頼があって送ったものでございます。寄贈の条件としましては、公用又は公共用の目的で使うこととしておるそうです。スクラップ自転車は一台十円にしかなりません。一台の修繕費用約二千五百円、輸送料は船で一台約一万円、笹川平和財団から委任を受けた財団法人海事国際協力センターが輸送業務を担当し、費用も負担しているとの担当者の言葉でありました。 そこで、国際都市長野市も発展途上国や中国石家庄市など外国へ輸出されてはどうでしょうか。 七つ目は、身障者用の黄色の点字ブロックの設置基準はどうなっているのか、どういうものでしょうか。それと長野市内の設置キロ数はどのくらいかお伺いします。 八つ目、長野市は現在、国際障害者年の五十六年から十カ年計画で障害者のために環境整備事業を進められておりますが、進捗状況についてお伺いします。 質問の二番目は、地域公民館活動についてであります。今から四十三年前の昭和二十年九月十五日、文部省は「新日本建設の教育方針」を発表しました。社会教育局会議で寺中氏は次のように発言しました。「私は社会教育委員制度のほかに、その委員の働き場所を提供することを考えなければ駄目だと思う。その社会教育の中心施設として、公民館というものを考えてはどうかと思う。」現在の公民館の起こりであります。昭和二十一年長野県連合青年団、長野県連合婦人会が結成され、青年団、婦人会が当時の公民館活動の中心的存在でありました。長野市教育委員会発行の長野市の公民館の冊子に、「社会教育は、生涯教育の一環としてその重要性がますます市民の中に認識を深めている、激動する情勢や市民生活の変化が市民をして新しい知識技能を求め、生活向上のための学習意欲を駆り立て、その動向が公民館活動、その他社会教育事業への参加となってあらわれている。」とあります。 今年七月文部省は社会教育局を生涯学習局と名を変えました。又、定年退職後の実年世代を対象に学習の機会を提供する一方、学んだ知識を地域の社会教育活動に生かす目的で長寿学園構想も打ち出しております。高齢化社会を迎える中で長野市の六十五歳以上の人口は昭和六十二年、四万四百二十三人、人口構成比一一・八%でありました。昭和七十年には五万七千三百八十人、一五・一%、昭和七十五年には六万九千二百人、一七・三%と予想されております。各種企業がカルチャーセンターなど開設しております。 本市も市長の教育に対する深い御理解の下、去る七月三日第二十回記念長野市公民館大会が開催されました。テーマは「生涯教育を推進し、市民生活を向上させよう」でした。大会の趣旨を見ますと、「学習内容の文化に対する要求の多様化、学習意欲の高まりにこたえる生涯教育推進体制づくりを行政、教育機関、市民が一体となって進め、来るべき二十一世紀へ向けての展望を切り開いていくこと。」とありました。国が生涯教育に真剣に取り組む方向の中で、今後地域公民館は生涯学習、福祉ボランティア学習の場として、又、文化、スポーツ活動の場として地域の活動の拠点になると思います。 そこで、次の二点についてお尋ねします。一つは、市内の地域公民館の活動状況はどうか、抱えている問題は何か。市の対応策はどうか。二つ目は、現在の地域公民館の中には大分老朽化しているものも見受けられます。今後、増改築に対する補助金について増額の御計画があるかどうか、お尋ねしたいと思います。 質問の三番目は、防災対策についてであります。昭和六十年十一月十五日付けで市長は、長野市庁中一般に向け、「私の公約したこと及び基本的政治姿勢を記した小冊子を配布するので、十分理解し、市政に反映されたい。」と発表されました。 その中で、市民の生命と財産を守るため、災害のない安全な街づくりを最重点公約として掲げられました。当選後は着々とその実現に邁進され、国際都市にふさわしい街づくりが進んでおります。機構上では防災対策課が新設されました。地域防災計画の見直し、自主防災組織の拡充強化、耐震性貯水槽の建設、防災センターの建設、又、年次計画により行政防災無線の整備を図られ、現在屋外拡声受信機七十五基、私ども市会議員や又、区長さん宅への個別受信機九百四基が設置されております。 去る八月十七日の県北部・中部を襲った強い雷雨の際、防災対策課から防災行政無線を通じて「大雨洪水雷雨警報が発令された」の情報が流されました。翌八月十八日の信濃毎日新聞に写真入りで大きく載りました。冠水して通行止めになった長野市柳町の国道四〇六号線、信越線との立体交差付近、又、地附山付近の望岳台団地などは、夕方自治会の判断で避難準備命令が有線放送で流された。あとで聞きますと湯谷団地と望岳台団地は地滑り災害の直後、市の緊急放送設備が設置されました。現在は希望者に有線放送のスピーカーが設置され、有線放送本部から一日三回のお知らせと火災情報、又、防災行政無線とドッキングしてありますので、緊急情報が直ちに伝わるようになっております。自治会長さんは町内一斉放送を自宅で居ながらにして出来るとのことでした。 私の住まい安茂里は後ろに旭山を控え、河川のはんらんの起きやすい、土砂崩れの起きやすいところです。先日、地元の区長さんから「お陰様でわしら区長にも災害情報が早く伝わるが、この雨の中、区民にどのようにして伝えたらよいか、困ってしまう。」と悩みを打ち明けられました。 そこで、次の三点についてお尋ねいたします。 一つ、地域防災計画の見直し作業の一環として、長野市防災基本図が作られたそうですが、内容はどんなものでしょうか。又、いつ御発表になるのかお伺いします。 二つ、緊急の際、防災行政無線の内容を区長から区民の皆さんにいち早く伝達する手段はどのようにしたらよいでしょうか。 三つ目、具体例として昨日の朝五時、小田切支所管内の長野市塩生甲二千七百七十七番地のSさんから電話がありました。二度目の電話です。最初は三日の朝でした。内容は九月二日の集中豪雨で家のすぐ裏のリンゴ畑に亀裂が生じ、ずれ落ち始めている、いつ落ちて来るか心配で夜もおちおち眠れない。私はすぐ現場へ行きました。想像以上でした。老夫婦の御主人は足が不自由、若夫婦と孫が三人という家族構成でありました。若い主人は出張がちで、私が行きましたときに「これから志賀高原へ三日ばかり行くんだ、年寄り残して心配だ。」と、こういうふうに言って行ったわけでございます。 緊急の場合、連絡方法はどうすればよいかと聞かれました。人命を優先に考えたとき、どうすればよいかお伺いいたします。雨の降るたびに老夫婦の顔が浮かんでまいります。天災は忘れたころにやってくる。かみ締めたい言葉だと思います。 質問の四番目、その他としまして、何回も前の方々から出ていたのでございますが、あえてもう一度お伺いいたします。長野市内東北地区に建設予定の公的医療施設市民病院、その後の進捗状況はどうかお伺いします。 時間がありましたら、再質問したいと思います。 以上、よろしくお願いいたします。 ○副議長(高川秀雄君) 市長塚田君。   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 戸津議員にお答え申し上げます。 まず最初に御質問頂きました放置自転車の対策につきましていろんな項目、観点から御質問頂きましたが、私からお答え申し上げたいのは、西口の自転車駐車場をもっと高層化、あるいは地下へも大きくすべきではないかと、こういう御質問でございますが、ただ今西口に造りました長野市の自転車駐車場の利用状況を申し上げますと、九百五十台ほど駐車可能でございますけれども、ただ今市民の皆さんがお使い頂いておる状況、駐車の状況は約五百五十台前後でございまして、まだ利用率につきましては約六〇%で、まだ余力がございますので、なるべく市民の皆さんにPRをいたしまして、街路などに放置をしないで是非長野市の自転車駐車場を御利用頂くように、なお一層区長さんや広報などを通じてPRをしていきたいと、このように考えておる次第でございますので、当面はこの利用状況を見ながら考えてまいりたいと、こういうことで、今のところはまだ空きがあるので、大いに利用して頂くようにお願いしたいと思っておる次第でございます。 続きまして、二番目に東口の方へ駐輪場を造るべきではないかと、こういう御指摘でございますが、確かに東口の両側通路にも自転車が大分置いてございますし、ただ今国鉄清算事業団の長野市への優先払い下げをお願いしておるところでございまして、東口の街づくり研究会で、いろいろ東口方面の将来計画を住民の皆さんと一緒に、市が計画をしておる段階でございまして、今年度内ぐらいには基本構想も立てたいと、このように考えておる次第でございますから、東口の街づくりの研究会で、そういう基本的な構想の中で東口にも自転車を置く場所、あるいは建物を確保する方向でいろいろ検討していきたいと、このように考えておる次第でございます。 続きまして、ただ今長野市がJRの駅に設置してあるのは長野駅の東口にもございますし、川中島駅、篠ノ井駅、稲荷山駅、北長野駅など、合計で千三百八十八平方メートルの駅前広場を使いまして、自転車の置き場に御利用頂いておるわけでございますが、ただ今御指摘のように法律でも積極的にJRが、そういう市民の皆さんの乗降客へのこういう自転車置き場などには協力すべきであると、こういう規定もございまして、全国市長会でも再三、JRの方へ要望しておるところでございます。これは昨年の十一月の全国市長会でも決議として要望書をJRへ出してございますし、県の市長会でもたびたび話題になっておるわけでございます。 長野市におきましてもJR東日本株式会社に、自転車を置く駐輪用の用地提供を申し出をして、強く要請をしているところでありまして、なるべく御協力頂く中で自転車の置き場を確保していきたいと、このように考えておる次第であります。 次に全世界へ、世界といいますか、必要な国へ自転車を送るべきではないかと。現に茨木市や横浜市で送って大変喜ばれておるという事例を挙げられまして御質問でございますが、長野市も日中友好協会を通じて、かつて長野市とも友好都市関係にございます石家庄市へも送る計画も立てましたわけでございますが、この場合はいろいろ問題がありまして、こちらから自転車をお送りしても、いろいろ部品などで修理などの場合に困るというようなこともございまして、中止をしたわけでございますが、ただ今お話のように全国の自治体では、実施をして喜ばれているところもあるというお話もございますので、そういう例も参考にしながら是非送ってもらいたいというような要望のあるところへは今後送る方向で又、検討させて頂きたいと。ただ長野市には過去そういう話も持ち上がりましたけれども、今のところまだ実現をしておらないと、こういう状況でございます。 次に、障害者の皆さんが道路の歩道を歩く場合に放置された自転車、あるいは又、そこの場所へ置いて買い物などに行かれて歩道の点字ブロックまではみ出しておりまして、特に視覚障害者の皆さんがぶつかったりして、非常に不便を感じておると。この間実際に視覚障害者の皆さんとも一緒に歩いて頂いて、調査を進めたりしている中で大変そういう御指摘がございまして、これは大変視覚障害者の皆さんには本当に困ることですし、我々も歩道を歩いて自転車などがあると非常に交通上支障があるわけでございますので、是非とも商店街の皆さんとか、自転車をお持ちの皆さんにお買い物やそういう場合の置く場所をきちっと決めてもらうように、これからも指導を徹底してまいりたいと、このように考えておりまして、長野市では障害者の皆さんに快適な街づくりを目指しておりますので、又、国際障害者年を契機に十カ年の行動計画がございまして、障害者福祉課も新設いたしまして、鋭意障害者の住みよい街づくりを目指しておりますので、そのようなことのないように指導徹底してまいりたいと考えておる次第でございます。 なお進捗状況、その他についてはそれぞれ担当部長の方からお答え申し上げる次第でございます。 次に、私からは防災対策について、私も災害のない安全な街づくりを公約いたしまして、防災対策課を設置いたしましたり、又、長野市の地域防災計画の見直しも進めておるところでございまして、特に地附山の地すべりを教訓として、又、松代町の水害などを教訓として災害のない街づくりを目指して、快適な暮らしのできる長野市づくりを目指しておる次第でございます。 防災対策課では長野市の地域防災計画の見直しをすると。その前にまず長野市の防災地図を作りたいと、こういうことで今逐次励んでおる次第でございますが、同報無線の設置事業も進めておるわけでございますし、又、自主防災組織も市民の皆さんの御協力頂いて、大変作って頂いてきております。なお一層、防災行政を充実いたしまして、災害のない安全な街づくりを作り上げていきたいと考えておりますが、なお同報無線につきましては河川のそばで、はんらんのおそれがあるところ、又は地滑りなどの危険のあるところ、そういうところを優先して同報無線を設置してまいりいたい。又、無線については区長さんや官公庁には学校などにも置くと、こういうことで、なお又、有線放送とも連携を取って直ちに伝達できるようにしていきたいと。もちろんテレビ、ラジオなども通じても伝達できるように、その辺が素早く災害情報などが流されるようにしていきたいと、このように考えておる次第でございまして、必要に応じては又、同報無線を必要なところへは拡充をしていきたいと考えておる次第でございます。 なお具体的に御質問ございましたが、私から小田切の方の場合は地滑りといいますか、土が崩れる危険性があるということでございまして、こういう場合には長野市の建設部の方へお話頂ければ、それぞれ職員が参りましてよく見まして、危険な場合には避難、あるいはそれほどのない場合には、そこへ土が崩れる心配があった場合には、ブザーがなるような通報装置の設置をするとか、いろいろ状況に応じて対策を立て、それから大規模な地滑りの場合には国、県へもお願いして予算措置をしていくし、小規模のものは市で対応していくと、こういうことでございますので、建設部の方へ御相談頂ければ、その場所場所によりまして適切に対処していきたいと、このように考えておる次第でございます。 以上、私からお答え申し上げます。 ○副議長(高川秀雄君) 総務部長兼職員研修所長清水君。   (総務部長兼職員研修所長 清水営一君 登壇) ◎総務部長兼職員研修所長(清水営一君) 災害対策につきましてただ今市長からお答えございましたけれども、私から補足申し上げましてお答えしたいと思います。 緊急の際の同報無線の内容等、区長さんからの区民への伝達方法、手段はどうかというようなことですけれども、災害発生の際、緊急情報を末端まで確実に伝達することは最も大切なことでございます。同報無線から区長さんに伝達された情報を区民の皆さん方に伝える方法といたしましては、原則的には各地区に出来ております自主防災組織網を通じて、伝達して頂くようお願いをして頂いておるところでございます。 しかし、緊急情報は同報無線の屋外拡声装置、それから又、個別に設置されております個別受信機だけではございませんで、有線放送を初め、ラジオ、テレビ、それから有線テレビ等への施設へも個別受信機を配置しておりますので、それらの放送網を通じて情報が流れるシステムになっております。お互いに雨が降り続いたり、地震を感じたらニュースや天気予報にも十分注意をして頂くことが大切かと思います。 ほかにも有効な伝達方法があるかどうか、今後更に検討してまいりいたと考えておるところでございます。 次に、長野市の防災基本図が作られたけれども、内容はどんなものかという御質問でございますけれども、今回作成いたしました防災基本図は、現在見直しを進めております長野市地域防災計画の一部でございまして、内容を申し上げますと、この防災基本図から市内の地形・地質・地盤を要因とする災害危険箇所を摘出いたしまして、更にこれに人口動態、それから住宅を初めとする建築物の分布、上下水道、それから電気、電話などの社会的条件を重ね合わせまして危険度を評価し、防災計画に活用するのが目的でございます。 なお又、この防災基本図から市民の皆さん方がお互いに自分たちの住んでいるところの地形や地質の実態を知ることによりまして、災害の未然防止や被害の軽減に役立つものでございます。 この防災基本図は地形分類、それから地盤図及び表層地質の三種類にまとめられておりますけれども、まず地形分類図は地形から土砂災害や浸水災害などの危険箇所を抽出する資料でございます。それから地盤図は地震の際の揺れ方や地盤沈下などを解析する資料でございまして、表層地質図が地質を素因とする災害危険箇所を抽出する資料でございます。以上が内容でございます。 なお、お尋ねの防災基本図は九月九日定例記者会見で発表する予定でございます。 以上でございます。 ○副議長(高川秀雄君) 教育次長丸山君。   (教育次長 丸山義仁君 登壇) ◎教育次長(丸山義仁君) 地域公民館活動についてお答えを申し上げます。 まず市内の地域公民館の活動状況などについてでありますが、現在、市内には地域公民館が四百二十二館設置されておりまして、市立公民館の地域単位に構成されております十八の協議会と、その連合体としての連絡協議会連合会など、これらの組織を通じまして諸活動が行われているところであります。 御案内のとおり、区や町で設置する公民館を地域公民館と総称しておるわけでありますが、法律的には地域公民館は公民館類似施設と呼ばれまして、市立公民館など公立公民館とは区別されております。施設を初め運営費などは地域の皆さんの自治により主体的に管理運営がされております。それぞれの地域で独自の活動を展開しておるわけであります。 具体的には地域課題など解決のための学習活動、このほか体育・スポーツ活動、伝統芸能の伝承、文化の創造、各種グループ活動など、広範囲にわたり活発に活動をして頂いております。 ただ今も申し上げましたように、地域公民館は住民の皆さんの自治により主体的に管理運営がされておりますので、組織、機構、役員の選出、それから館費の徴収など、その実態は多様でありまして、特に事業実施に当たっての問題の設定や取り組みの姿勢、それに後継者の育成など、これらの点で将来に向け問題が懸念されているようであります。 二十一世紀の生涯教育社会に向け、より一層地域公民館の機能の活性化を図るため、市立公民館との連携を更に密にいたしまして、役員の研修などをより充実させるとともに、市立公民館による援助、助長、奨励など、これらの面で強化充実が要請されてくると思うのでありまして、行政面でもやはりこれらの対応を今後の課題として、努力してまいらなければならないと思うのであります。 次に、地域公民館の建築年数などについてでありますが、建築年次とその戸数につきまして本年八月の調査によりますと、総体的には昭和四十年から昭和六十二年までの建築が六六・一%を占めておりまして、昭和五十年から昭和六十年にかけて建築された建物が一番多いように見受けられます。 地域公民館の新築及び増改築の市の補助金につきましては、本年度その限度額を新築が五十万円、増改築は三十万円、それぞれ増額いたしましたけれども、年々建築費もかさんできておりますことから、補助金の増額につきましては今後前向きに検討をさせて頂きたいと考えております。 以上であります。 ○副議長(高川秀雄君) 企画調整部長夏目君。   (企画調整部長 夏目貞美君 登壇) ◎企画調整部長(夏目貞美君) 放置自転車等の対策のうち、私からも四点ほどお答え申し上げます。 放置自転車等の整理区域を増やしてはどうかと、こういうお尋ねでございますが、現在JRの長野駅西口の長野市の自転車駐輪場を中心に半径二百七十メートル以内の駅前広場と主要な道路及び歩道で整理区域を定めて整理をしておるところでございます。 整理区域を定めて適正な利用秩序を図ることは非常に大事なことであるわけでございますが、そのためには受け皿となる自転車の駐輪場等の設置が必要になってくるわけでございまして、今後も自転車利用者の多い長野駅の東口等で、もし自転車駐輪場の確保等が出来れば逐次考えてまいりたいと、かように考えておる次第でございます。 次に、移動した放置自転車の処分を現行一カ月という猶予期間を十日ぐらいに改正したらどうだと、こういうお尋ねでございますが、これは遺失物法では六カ月というふうになっております。それから東京都や東京都内の各市では二カ月、それから類似都市等では一カ月というところが非常に多いわけでございまして、市の場合でも自転車所有者の引き取りは、おおむね移動してから五日目ぐらいに集中して申し出があるわけでございまして、そのほか盗難自転車等の照会事務等があるわけでございまして、どうしても処分には一カ月ぐらいは必要かと思うわけでございまして、御理解を頂きたいと思います。 それから、移動した自転車の引き取り手数料、現行千円を引き上げたらどうだと、こういうお話でございますが、実はこれは六十二年の四月一日に引き上げておるわけでございまして、六十一年度移動した自転車の台数は千七百八十八台でございました。改正後の六十二年度は千六百三十七台で、比較しますと百五十一台減少したというようなことはありますが、値上げの効果が特にそれに表れるわけではないというようなことと、もう一つ類似都市でも三千円から二千円以上取っている都市は二市、それから千五百円が二市、千円が六市というように、まだ大勢が千円台ということでございますので、これも逐次検討してまいりたいと思っております。 それから、このことに関連いたしまして、いずれにいたしましても放置防止の啓発活動、それから指導の強化ということは大事なことでございますので、一層利用者のモラル向上に努めてまいりたいと考えておる次第でございます。 又、防犯登録など各人のモラルの向上を呼び掛けてはどうだと、こういうことでございます。私どもも条例遵守の立場から自転車の利用者に、施錠や防犯登録の励行を啓発したいというふうに考えておるわけでございます。 又、自転車の多い長野駅、あるいは篠ノ井駅、川中島駅等については放置自転車防止協議会、これは区長会であるとか、自転車利用者であるとか、勤労協であるとか、防犯協会だとか、交通安全関係団体であるとか、鉄道事業者、警察、市等で、そういう協議会を作って街頭指導等を行い、利用者のモラルに一層努めてまいりいたと考えておる次第でございます。 非常に防犯登録は盗難防止に役立つとともに、盗難自転車の所有者調べに非常に有効な手段でありますので、是非防犯登録の呼び掛けは一生懸命やってまいりたいと、かように考えるわけでございます。 よろしくお願いします。 ○副議長(高川秀雄君) 生活部長井上君。   (生活部長 井上脩君 登壇) ◎生活部長(井上脩君) 私から市民病院についてお答え申し上げます。 長野市の公的医療施設につきましては、長野市ではどういう医療が不足しているか、どういう形態の病院がよいか、多角的な面から長野市公的医療施設建設審議会で審議をお願いしております。 審議会は昨年五月十五日長野市議会、医師会、医療関係団体、市民代表等、市内の各界各層の二十九名の皆さんを委員に委嘱申し上げ、審議をお願いいたしております。審議会は現在までに七回開催されております。第一回から第五回までは長野市の疾病状況、それから医療の動向を検討分析いたしております。又、この間仙台市医療センター等オープン病院、いわゆる開放型病院を中心に視察も行っております。第六回、第七回は視察結果をもとに分析検討を行いました。今後引き続きまして、ほぼ毎月一回の割合で審議会の開催をお願いし、積極的かつ慎重に来年三月までには御答申をお願いしたいと考えております。 又、建設用地につきましては柳原の小島、古里富竹の両地籍にまたがる場所であります。柳原駅から東北中学校に向かって北上する市道柳原古里線の沿線にあります。現在、地権者と交渉を進めておる段階であります。地権者は三十四名あります。全員の御協力を得られる中で用地の確保を進めてまいりたいと思っております。 ○副議長(高川秀雄君) 福祉部長内田君。   (福祉部長 内田一良君 登壇) ◎福祉部長(内田一良君) 私から身体障害者のための環境整備事業の整備状況につきまして、お答え申し上げます。 初めに、点字ブロックの設置基準についてでございますが、昭和六十年九月建設省都市局通達で、視覚障害者の歩行の多い道路、公共交通機関の駅等と視覚障害者の利用が多い施設等を結ぶ道路、これらについて必要に応じて設置することというふうになっております。 福祉環境整備事業につきましては、昭和五十年度に国から身体障害者福祉モデル都市の指定を受けました。又、国際障害者年長期行動計画の一環といたしまして、昭和五十七年に福祉環境整備指導要綱を定めまして、官公庁、銀行、社会福祉施設、図書館、公民館、病院、学校、劇場、スーパー、百貨店等の公共的建物を新増築又は改修しようとするときはスロープ、それから手すり、それから障害者用トイレ、点字タイル等の設置整備に努めるよう基準を設けました。 その結果、今までに公共的建物等の整備改修が合計三百六十二カ所、それから視覚障害者用の信号機でございますが、これの設置が四十八カ所、点字ブロックの設置は十六路線で延長十四・〇五キロメートルになっております。又、障害者のための住宅は市営が六十戸、県営で六戸、合計六十六戸建設されております。 なお本年はリフトバス、それから福祉タクシーの車両の更新を行いまして、障害者の積極的な社会参加を図っておるところでございます。 以上でございます。 ○副議長(高川秀雄君) 二番戸津在雄君。 ◆二番(戸津在雄君) ただ今御丁寧にいろいろお答え頂いたわけですが、丸山次長様が新築と増築の増額の金額を言ったんですが、それは今三十なり、五十万を増額いたしまして合計現行はどのぐらいになるか、お知らせ願いたいと思います。 ○副議長(高川秀雄君) 教育次長丸山君。   (教育次長 丸山義仁君 登壇) ◎教育次長(丸山義仁君) お答えします。 現行でありますが、新築が四百万、これは限度額であります。同じく増改築が百三十万、以上であります。 ○副議長(高川秀雄君) 二番戸津在雄君。 ◆二番(戸津在雄君) ありがとうございました。 ぎりぎりよりも余裕をもって終わるのがよろしいかと思いますもので、非常に各質問に御丁寧にお答え頂きましてありがとうございました。 最後に要望がありまして、私は当選以来一年過ぎたわけですけれども、非常に市長職というのは想像以上の激職であるということを目の当たりにしまして、健康に留意して三十四万市民のためにより一層理事者ともども頑張って頂きたいと、こういうことを要望で話して私の質問を終わります。 ありがとうございました。 ○副議長(高川秀雄君) 四十三番三上孝一郎君。   (四十三番 三上孝一郎君 登壇) ◆四十三番(三上孝一郎君) 四十三番三上孝一郎であります。 通告に従って質問をいたしますが、簡にして要を得た御答弁をお願いいたします。 第一にスパイクタイヤによる粉じん公害等の公害防止でございます。脱スパイクが叫ばれて久しいわけでありますが、仙台そして札幌、松本市等、先進諸都市の努力によりまして、御承知のように公害調整委員会におきまして三カ年間でスパイクタイヤを製造禁止、中止をするという画期的な調停が成立いたしました。 しかし、私は今日の長野市における脱スパイク運動の状況を見たときに、極めて悲観的にならざるを得ないのであります。それは今日もこの市役所の駐車場にスパイクを履いた車が駐車しているかもしれません。私は現に一カ月前に本庁舎西側の駐車場で、スパイクを履いた車を現認をいたしております。スパイクタイヤによる粉じん公害は、野犬の肺の解剖写真を見てもそのすさまじさは言葉で尽くせないものであります。 特に主要な路線の風下に生活をする市民の方々は、直接身体に影響をもたらすものでありますし、ちなみに春先に庭に干してある真っ白なシーツが、わずかな時間で真っ黒になってしまう事実をどう考えるのでありましょうか。 又、ヨーロッパにおけるスパイクタイヤの禁止は、西ドイツに見られるように、スパイクによる路面のわだちによる事故多発によりその廃止に踏み切っております。八月十二日並びに十五日に信濃毎日新聞に報ぜられていますが、十二日は市内在住の酒井俊郎さんの目前で起きた、関越自転車道の雨の路面のスパイクわだちによるスリップ事故の恐ろしさと、そのてんまつを記載された投書であり、十五日はその投書の内容とそっくりの「怖いわだちに水溜まり、雨の中央道スリップ事故続発」という井上記者のリポート記事であります。 私は去る五月仙台で開催されました札幌市、仙台市、松本市の三市共催によるノースパイクシンポジウムに参加する機会を得ました。そこで私は先進三都市の市民と行政が今日まで厳しい自然条件の中で、札幌では「スタッドレスタイヤの研究と履きかえ・調停申し立て」、仙台では「条例による脱スパイク期間の指導と規制の徹底」、松本では市民運動と行政の協力で「公害調停の多数申し立てと脱スパイク運動の徹底」、それぞれ懸命の努力をしてきたことを知りました。もちろん当長野市においても当局と市民の方々の取り組みは十分承知をいたし、敬意を表するものであります。 このシンポジウムの中で、私が最も感銘したのはスパイク使用の問題は危険性ではなく、利便性の問題であるということと、脱スパイク運動は街づくり運動であるという位置づけであります。 私は一九九八年冬季オリンピックをという世紀の大事業を達成するためにも、今直ちにやらなければならないのは脱スパイクの徹底であり、スパイクの使用禁止であると思います。暑さもまだ去り行かないのに、いささか早いのではというそしりもあろうかと思いますが、寒さはすぐに来ます。十月、十一月は目前です。直ちに脱スパイクの行動を起こして頂きたいと、心から要請し、次の諸点についてお尋ねをいたします。 まず第一に脱スパイク運動の組織的な取り組みを図るべきではないかと思います。今日までの自粛運動に大きな前進を図るには組織的な運動の高揚を取る以外にありません。タクシー会社が全社一斉に脱スパイクに踏み切ってもらうことが第一だと思います。既にNタクシーでは全車両をスタッドレスに履き替えて一冬間安全に運行し、実績を挙げています。スパイクで運転をしている者は粉じんを巻き上げる加害者であり、又被害者であります。 この際、全タクシー会社の協力を得られるならば、脱スパイクの実績と効果は飛躍的に増大出来るはずです。直ちにタクシー業界と話し合いに入るべきですが、いかがでしょうか。次にノースパイクの標示とタクシー会社の優先指定の実施を考えて頂きたい。脱スパイクに踏み切ってもらう手段としてノースパイクの全車両にその標示をすると同時に、諸官庁、公共団体、民間会社の指定タクシーによる優先扱い等を進めることも一つの方法だと思いますが、いかがですか。 次に、脱スパイクの徹底は条例の制定が必要であり、しかし当面直ちに指導要綱の制定が緊急な課題だと思います。先進都市における自粛運動による脱スパイクは限界に達していると報告されています。最も確実に効果を上げるには法によるスパイク使用禁止であり、次いで各県条例による使用規制が必要と言われています。しかし現実はこれを待っていることを許しません。当面の処置としてスパイク使用規制の指導要綱を制定し、市民の協力を訴えるべきですが、市長の決断をお聞かせ頂きたいと思います。 次に、スタッドレスタイヤの優秀性を宣伝し、画期的にモニターの増員を図るべきだと思います。スパイク使用は安全性の問題ではなく、利便性の問題であることを徹底し、市民の理解を得ることに全力を挙げ、そのために各企業の協力を得てスタッドレスモニターを画期的な増員に踏み切ってもらうべきだと思いますが、必要な補助制度を考えられるかどうかお答え頂きたいと思います。 次いで、除雪作業の迅速化と路面整備の徹底の問題であります。一面で脱スパイクを規制するには除雪と路面整備に責任を持ち、迅速化を図らなければなりません。今日の建設業協会との申し合わせによる契約を積雪十五センチだと思いますが、これを十センチに改正する考えはないでしょうか。全面的に見直すべきだと思いますが、いかがですか。 次いで、路面のわだちの危険性を除去する路面整備の促進と同時に一面で、少し古い話になりますけれども、コンクリート舗装の再使用、区間採用を試みるべきではないかと思いますが、技術的な所見を建設部長にお尋ねいたしたいと思います。 以上、脱スパイク問題について質問いたしましたが、スパイクタイヤによる粉じん公害とわだちによるスリップ事故多発は、一刻もゆるがせに出来ない大事なことであります。市民の生命と健康と安全の課題であります。市長並びに関係理事者の誠意ある御答弁を期待する次第であります。 次いで、職員定数と実人員の格差解消についてお尋ねをいたします。冬季オリンピックの開催地決定を目前にするなど、今日の行政需要の増大は極めて大きくなっています。かつての行革大綱による職務の見直しは見直すべき時期に来ていると思いますが、そのことは別な機会にお尋ねをいたします。 ここでお尋ねいたしたいのは、条例による職員定数二千五百七十七名、実際の職員数は二千三百四十五名、その差は二百三十二名という実態であります。もちろん職員数は職務の量によって決まりますが、今日の職場の実態からあらゆる職場に嘱託職員、臨時職員、パート職員、委託職員等、必要人員を補うための処置を取らざるを得ない状況であります。 しかし、それにも限界があるはずでありますし、他市と比べてもこのことははっきりあらわれております。なお、午前中の竹内議員の質問にもこのことは明らかであります。又、一方人事構成の上からも幾多の問題を抱え、課題を背負っています。職種によっては年齢構成に大きな断点を持っていることも事実でありますし、以上の観点からお尋ねをいたしますが、定数と実数の差を計画的に縮小し、解消を図るべきだと思いますが、いかがでございましょうか。その見通しと目標を明らかにすべきだ。そして労働組合との協定を図っていくべきだと思いますが、お考えをお聞かせ頂きたいと思います。一般行政で百九十名。水道企業で三十八名、消防職員で四名、計二百三十二名でありますが、この具体的な内容を解決すべきだと思いますが、いかがですか。 次いで、人事構成の断点解消に向けてどのように進められるのか、お聞かせを頂きたい。この二年間ほど努力をされ、保母、給食・保健関係の新規採用がなされ、本年は十数年ぶりに技術職員の採用が実施をされますが、今後の方針を明らかにして頂きたいと思います。 そして次いで、全職種の現業職員の新規採用を行うべきだと考えますが、いかがでしょうか。この二年間、給食の女性職員については小規模であっても採用がなされておりますが、学校庁務、土木、清掃関係は全く採用が途絶えております。このままでは早晩正規職員ゼロの職場となることは否めない事実でありますが、これは決して正常な行政執行とは言えません。全職種の採用計画を検討すべきであります。 次いで技術技能職における技術の習得は、単に免許取得だけでは間に合いません。昔から石の上にも三年と言われるように経験の引き継ぎが大事な要素です。又公務員の賃金体系からいってもこのことは裏付けられておりますが、この点どう考えられるのでしょうか。 次に三番目は消防局通信指令室の昇格と増員についてお尋ねをいたします。市民の生命と財産を守る消防力の強化は、予防査察専従員制度実施という画期的な処置によって大きな第一歩を踏み出しています。しかし一方では消防局の実態を見たとき全般的に、特に中央署の関係は所轄地域から見ても、又実際の業務からも人員不足は否めない事実だと思いますが、いかがですか。 同時に、今日の消防局の中で通信指令室の現状は機器が五台で、常時張り付く人員が三人という実情は何を物語っているのか明白です。これで通信指令機能万全と言えるでしょうか。以下、提案とお尋ねをいたします。直ちに欠員の四名を補充すべきではないかと思いますが、お聞かせ頂きたいと思います。 次いで、通信指令室を昇格させ、同時に人員の増強を図り、日常的に最低四人の配置が出来るようにすべきであります。そして通信指令の機能を万全にすべきだと思いますが、いかがでしょうか。 最後に、三輪幹線・都市計画事業の国庫補助事業化についてお尋ねをいたします。ご存じのように三輪地域は浅川水系を中心とした釣鐘型の地域で、東西の路線は比較的発達しておりますが、南北を通じる主要な幹線は三輪幹線ただ一本という状況です。この整備区間はSBC通りから始まりまして、長野電鉄線で終わっております。長野電鉄線以南の実情は既に八年間の事業ですが、目に見える路線工事はわずかに片側六十メートルという状況です。これは一年二千万円程度の県費補助事業ですから、ほとんど用地買収の一部にしかなり得ません。 そこで、まず第一に抜本的に事業量を増やす方途を是非取ってもらいたい。例えば国庫補助導入、これが取れないか。もし取れないとすればこれに代わるべき方途を探すべきではないかと思いますが、いかがですか。 次いで市の負担額を増やしても、第一期工事であります新町返目線までの早期完成を是非お願いをしたいと思いますが、計画期限とその進行状況について。今後の進展に熱意と決意を示して御答弁を頂きたいと思います。 以上終わりますが、時間がありますれば再質問をさせて頂きます。 ○副議長(高川秀雄君) 市長塚田君。   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 三上議員の御質問にお答え申し上げます。 スパイクタイヤによる粉じん公害等の防止について、脱スパイク運動をもっと強めるべきである。組織的な運動にすべきであると。全タクシー会社に協力のお願いができないかということなどについて御質問頂きましたが、お答え申し上げます。 これは御指摘のように国の公害調整委員会の調停によりまして六十五年度全面中止と、こういうことになったわけでございますけれども、今年から通産省ではスパイクタイヤの製造について、タイヤメーカーに減産の指導をいたしておりまして、六十三年度では一五%減産をすると。六十四年度では二〇%減産をすると。六十五年度は二五%の減産の指導をしておるところでございまして、特にタイヤメーカーなどでは長野や仙台や札幌への出荷を減らしていくと、こういうような情報も伝えられておるところでございまして、今までのスパイクゼロ運動の成果が上がってきたと考えますが、まだまだ御指摘のように、全市民的な運動にはしていけなければいけないわけでございまして、組織的な運動をなお一層展開していきたいと、このように考えております。 そこで、スパイクタイヤゼロ運動をもっと盛り上げて今年はいきたいと。早めにスパイクタイヤゼロ、脱スパイクの市民大会も、昨年はちょっと遅かったものですから、雪が二、三日前にちょっと降っちゃったということで、今年は雪の降る前にスタッドレスにしようか、スパイクにしようかと迷っている、購入をまだしない、早めに雪の時期の来ないうちに脱スパイクの市民大会を開きたいと考えております。 又、スタッドレスの場合の冬の道の安全運転の教育指導も徹底していきたいと、このように考えておりますし、又市民の皆さんへお願いした、モニター制度が昨年は百人の方にお願いいたしたわけでございまして、今年は六十三年度では三倍に増やしまして三百人の方にモニター制度を御協力頂くと、このような方針で予算もお認め頂いておるわけでございます。 なおいろんな機会に長野市の、この間も産業フェスティバルもございましたし、又近くふるさと自慢もございますが、長野市のいろんな行事やイベントの中でスタッドレスの啓発、実際にスタッドレスを見て頂いて、そしていろいろ安全についての確認や又勉強して頂く、そういうスタッドレスの啓発を積極的に今年は進めておるところでございます。 そのようなスパイクタイヤゼロ運動を、なお一層全市民的に盛り上げる中で、組織的な運動を展開してスタッドレスに脱スパイクを協力して頂くと、このように市の方針を立てているところであります。 なお昨年は長野タクシーでございますが、感謝状も私から申し上げてございますが、専門職の運転手さん方が協力して頂きまして、長野タクシーでは四十九台すべてにスタッドレスを着用して、今年いろいろそのデータを頂いたわけでございますが、いろいろ問題点もあるようでございますが、基本的にはそれで通せたと、こういうわけでございますので、市内には十二社、約五百台のタクシーがございますので、協会がございますから、タクシー協会の方へ協力をお願いしていきたいと、要請をしていきたいと、このように考えておる次第でございまして、ノースパイクの標識を張ったりしたらどうかと、このような御提案でございますので、今後検討させて頂きたいと思っております。 それから、除雪や融雪対策でございますが、スタッドレスにする場合には凍結路の安全が大丈夫かと、この辺のドライバーの心配が一番あるわけでございますし、実際又事故が起きてはいけないわけで、国道、県道、市道それぞれ管理者が協議をいたしながら雪の降った場合の除雪の出動基準を拡大してまいりたいと。それから凍結防止剤の散布路線も拡大していきたいと、このように考えておりまして、スタッドレスの使用に耐えるような街づくりを進めていきたいと、このように考えておるところでございます。 なお要綱、これは全国的な法律が一番いいんですが、そうでなければ全県的な条例が一番いいわけでございますが、やはり要綱といいますと、うんと弱くなるわけでございますが、長野市においては今まで組織的な市民運動を盛り上げる中で、今後指導基準といいますか、そういうものも作っていかなければいけないと、このように考えておる次第でございまして、なお一層市民運動として盛り上がるような脱スパイク運動を、今年は早めに展開していきたいと考えております。 予算などにつきましても、六十二年度の五百十二万円から六十三年度は六百七十八万円に増額をして頂いておりますし、モニターも百人から三百人ということで、百万円から三百万円、このように増額をして頂いておりますが、なお一層今年の脱スパイク運動が全市民の皆さんの御協力、又ドライバーの皆さん、県外からもお見えになる、市外からもお見えになるドライバーの皆さんにも御協力頂く中で、粉じん公害のないようにしていきたいと考えておる次第であります。 次に、職員定数と実員数との差があるではないかと、これは解消すべきであるということでございますが、条例定数と実人員数とは御指摘のように差があるわけでございますが、これは大変職員の皆さんにも頑張って頂いておるわけでございまして、冬季オリンピック、いろいろ高速道・新幹線などの業務量の増大に応じて、必要に応じて人員配置をしておるわけでございまして、その辺を見ながら今後の計画も立てていかなければいけないと、このように考えておる次第でございますし、現業部門についても給食センターの職員については、採用しておるわけでございますが、今後いろいろ清掃などについてもやはりその実情に応じて計画的な人員配置をしていきたいと、そのように考えておる次第でございます。 次に、私からは三輪幹線について。御指摘のようにこれは県費補助事業でございまして、五十五年から九年間も事業をしておるんですが、総額で六千二百五十万円で、完了分は百五十メートルということで、是非国庫補助事業にしていきたいんですが、国庫補助事業の採択基準が原則として幅員が十二メートル以上ということで、この三輪幹線の場合十一メートルということでございますが、しかし、幅員が狭くてもバス路線ということで、緊急地方道路整備事業という手法がございまして、ここで優先採択を要望しておるところでございますが、これは枠が決まっておりまして、長野市の一つが終わらないとこれが採択にならないんですが、是非早く一つぐらい増やしても採択にならないかということで、国の方へ強く今後要望していきたい。国庫補助事業に取り込んで事業を進めていきたいと。それまでは県費補助を増額する方向で県の方にも強くお願いしてまいりたいと、このように考えております。 ○副議長(高川秀雄君) 建設部長小林君。   (建設部長 小林宏君 登壇) ◎建設部長(小林宏君) 私から御指摘のございました除雪に関する問題と舗装わだち掘れ、その点につきまして御回答を申し上げたいと思います。 ただ今も市長の方からも御答弁を申し上げましたとおり、除雪の出動基準につきましては現在十五センチでございます。これらにつきましては下げる方向、あるいは防止剤の散布路線の拡大、こういうことで前向きに検討してまいりたいと、こういうことでございます。 なお例を挙げられてのわだち掘れによるスリップ事故のことでございますけれども、たしか水たまり等による事故が連鎖反応で起きてくるわけでございます。当然春先には切削オーバーレイというようなことをしてまいるわけでございますけれども、いかんせん幹線道路を先行させてやっておりますけれども、いずれにいたしましてもオーバーレイが一番先決でございます。実態を把握しながらその対応に努めてまいりたいと存じます。それにいたしましても、やはりスパイクタイヤを履かない方がよろしいわけでございますので、自粛について是非御協力をお願いするものでございます。 それとコンクリート舗装とアスファルト舗装との関係でございますけれども、こういう場所でございますとコンクリート舗装につきましては耐久性はもちろんでございますし、すべりに対しても効果が高いということは、これはうなずける訳でございます。たしか反面施工上の問題の中で養生期間を長く取るというような、そういう面も出てまいりますけれども、一面又アスファルト舗装の中にも摩耗に耐え得るような工法もございます。粒調で調整するわけでございますけれども、そういうものもございますので、今後の舗装計画する際には両方の特性を生かしまして舗装の採用を検討してまいりたいと、かように思うわけでございます。 以上でございます。 ○副議長(高川秀雄君) 消防局長高野君。   (消防局長 高野覚君 登壇) ◎消防局長(高野覚君) 御質問を頂きました中で、消防局の通信指令室の昇格と増員についてお答えを申し上げます。 消防局では昨年消防職員十名の増員を頂きまして、南署へ三名、中央署へ十名を配置をいたしまして、予防査察と専従員制度を実施をいたしたところでございますが、緊急時にはこの職員を含めて各部門へ応援体制も取っているところでございます。 次に、指令室でございますけれども、現在警防課に所属しておるわけでございますが、勤務者は職員十一名、嘱託職員、女子でございますが、一名で総勢十二名、うち二名が日勤となっておるわけでございます。 そこで、長野市と人口的に同規模の富山市、大宮市など、十七市を調査をしたわけでございますけれども、長野市と同じ十二名体制が十一市、最低が十名、最高が十八名となっておるわけでございますけれども、又課制を取っておりますのが、大宮、藤沢市など四市となってございます。長野市の場合、特に夜間片班五名体制の中で、公休者、それから休暇者等が重なりますと、三名勤務となることがございますけれども、これら月の平均を見てまいりますと、大体十回ぐらいが三名勤務というような状況でございます。 その中で、夜間の勤務の状況でございますけれども、通常一一九番の通信を受け持ちます職員が一名、他の二名は仮眠といたしまして、その三名のローテーションを組みながら交代で対応しているというところでございます。 ただし災害時には無線担当、指示担当、情報連絡担当など全員で対応いたすことになるわけでございますが、その場合は非番招集と同じ扱いといたしまして、超勤によって処理をしている現状でございます。 このように一たん事がありますと、大変忙しい状況ではありますけれども、当直員全体の中で消化をしている状況でございます。なお備えつけてあります機器につきましては、御質問を頂きましたとおりでございます。 このような中でございますが、年々増加をしております緊急通信義務、更には出動体制など、そこへ加えまして高速道時代、又冬季オリンピック関連等も含めまして組織の見直し、又人員問題と更に検討を進めてまいりたいと存じますので、よろしくお願い申し上げます。 以上でございます。 ○副議長(高川秀雄君) 四十三番三上君。 ◆四十三番(三上孝一郎君) それぞれ御答弁を頂いたところでありますが、時間がありませんから、要望を申し上げておきたいと思いますが、まず第一にスパイクタイヤによる粉じん公害等の防止につきましては、ただ今市長さんからその決意のほどは承りました。しかし、百尺竿頭一歩を進めてやはり指導基準をきちんと作り、その中で指導要綱をきちんと作って指導基準ともども市民にアピールすべきではないか、もちろん県への条例制定、そして国への使用禁止をひとつ市長の立場からも是非進めて頂くように努力をお願いをする次第であります。 なおタクシー全体が、もしノースパイクになるならば相当大きな成果になりますので、タクシー協会との話し合いは是非詰めて、今年中にも実現できるようにお願いをする次第でございます。 なお消防局の見直しについては、是非前向きな姿勢で進めて頂くようにお願いをして終わらせて頂きます。 ありがとうございました。 ○副議長(高川秀雄君) この際、ここで十分程度休憩をいたします。   午後 二時四十九分 休憩   午後 三時 十六分 再開 ○議長(今井良雄君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 議員各位にお諮りいたします。本日の会議時間は議事の都合によりあらかじめこれを延長いたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 御異議なしと認めます。 よって、本日の会議時間は延長することに決定いたしました。 一般質問を継続いたします。 十番竹内平一郎君。   (十番 竹内平一郎君 登壇) ◆十番(竹内平一郎君) 十番竹内平一郎でございます。 質問も最終となり、市長初め理事者各位におかれては最後の頑張りを見せて頂きたいと思います。これから通告の順序に従い質問いたします。なお三点目のヘリポートは昨日説明済みとなっており削除いたします。又その他といたしまして、北長野周辺都市開発事業についての質問を追加いたします。なお多岐にわたる質問でございますもので、簡略にして要を得た御回答をお願いしたいと存じます。 まず第一点として欧州行政視察の所感と街づくり諸問題について質問いたします。今回全国市議会議長会主催による第三十回欧州視察の実施に当たり、議会の推薦を賜り高野議員、竹内両名が参加の機会を与えて頂き感謝にたえません。日程は去る七月八日より二十二日までの十五日間であったわけでありますが、視察の概要を報告申し上げ、参考に願えればと思います。 視察都市はモスクワ、ロンドン、ケルン、チューリヒ、パリの五都市で、表敬訪問市はロンドン郊外のクロール市と西ドイツケルン市であり、それぞれ市行政全般、特にクロール市は住宅対策、ケルン市は老人福祉施設について終日勉強してまいりました。 いずれにしましても、それぞれ都市が街づくりに専念し、行政を通し教育、文化、福祉、環境等の当市同様努力している姿に接することが出来、感動を覚えた次第でございます。既に欧州視察を経験された先輩議員の皆さんには周知のことかと思われますが、視察で感じた諸点について所見を交え、本市のこれからの街づくりに検討願うようお伺いしたいと存じます。 ヨーロッパ文明は数千年の歴史を秘め、その膨大な遺跡、壮大なれんがと石の建物、そして幾世紀にも及ぶ昔の彫刻や絵画が今なおその姿を鮮明にとどめており、全く百聞は一見にしかずのことわざがまざまざ見せつけられ、欧州文化の進歩発達が今なお各街のたたずまいに、あるいは広大な宮殿、寺院などあらゆる建造物に残されており、緑深き公園もしのぶことが出来、又伝統ある行事等が後世に引き継がれているなど、近代文明開化の遅れた我が国にとっては、まさに驚異と映った次第でございます。 そして最近における政治、産業、経済、教育、文化、福祉、国防など、現地通訳の説明を通し、それらの一片が知り得たことに誇りさえ感じたところでございます。 特に関心のあったモスクワについては、厳しい規制措置が引かれているのではと考えていましたが、ゴルバチョフ政権になって緩和され、開放的であり、好意的にさえ感じた次第でございます。ホテルが運よくクレムリン宮殿の真ん前で有数のホテルといわれたが、食事も全く粗末であり、又夜はネオン等は見られず、電灯も残置灯ぐらいで首都と思えない状況でした。又商店も商品も少なく、食料品店には列を作って買い物をしており、世相の厳しさが思い知らされましたが、街行く人々には暗さが見られずなれの尊さも味わえた次第でございます。 いずれにしても視察紀行は尽きませんが、これから本市都市考察に値する問題についてお伺いいたします。 まず第一点は展望台の設置であります。モスクワの例を引用して申し上げたいと存じます。この展望台はモスクワ市の西南部の高台にそびえ立つモスクワ大学の手前にレーニンの丘としてモスクワ川を隔て、オリンピックの会場であったメインスタジアム、その前方にはクレムリン宮殿等、全市一望の出来るすばらしい展望台であり、モスクワの名所となっております。本市も現在城山公園地籍にて、東山美術館環境整備委員会が助役さんを中心に、公園の再建整備について研究検討が進められているが、観光客のメインコースとなるよう展望台の設置を、又遊覧道路、地附山等を含め、遊覧施設を考えたらと思うが、どうでありましょうか。 次に、街並み保存についてであります。ロンドンの例を取ると、市の方針によって道路面に面した建物の改築、改修の場合、道路表面の壁は必ず残し施工するよう規制がなされており、市内各所で数多く実施されていました。本市も街並み保存については常に意を用い、熱意を持って対処しており、敬意を表します。又全国的に見ましても景観の維持は市民みんなのものという意識の中で、松江市、倉敷市、飛騨の高山市のように条例を作ったり、又文化庁の指定を取り付け実施中の市もあります。本市も先人の遺産の護持に地域を指定して、積極的に取り組まれたらと思うが、どうでありましょうか、今後の取り組みについてお伺いいたします。 次に市街地の高層化促進についてであります。パリ市の場合は面積が百五平方キロメートルで人口が二百二十万人といわれ、なんと人口密度は一平方キロ当たり二万一千人であり、当市のように山間地の多い地籍とは比較になりませんが、本市の二十五倍の密度となっております。その過密も納得できるように市街地の古い街並みはすべて六、七階の高さの高層建築で規制されており、しかも立派な美術感に満ちた彫刻が施されており、すばらしい建築美に目をみはったものであります。 したがって、本市の市街地もパリ市のように高層化を採用し、現在困っている市街地もドーナツ化現象の歯どめとするはもちろん、より定住化の促進、又転入促進化を進めるべきと思います。よって、中心市街地の再開発を含め、高層化促進に意を注ぐべき時期と思うがどうでありましょうか。このことによって高地価対策、すなわち下部は店舗、事務所とし、上部は住宅、アパートなどの経営をし、付加価値向上に行政指導すべきと思います。 それにつけても昭和五十八年に二百五十億余の投資の中で、県下一の長野大通りが開設を見たわけでありますが、昭和五十九年の終わりごろ沿線住民による建物の色彩、看板等を含め、民官一体で建築協定が提案され、進めている経緯があるが、この際、区域を定め、高層化のモデル地区として大いに街並みの進展と商店の活性化を図られたらと思うが、どうでありましょうか。沿線区長、商店街、関係者、主権者を含め、積極的に実現に向け努力願えればと存じます。 又、街並み景観についても、欧州各都市の市街地の信号の事例一つ取ってみましても、一〇〇%近く日本のように道路上にのしかかっておるようなものでなく、道路の分離帯、路面の両側に垂直にコンパクトに設置されてあり、見栄えのよさが目に映り、本市も考慮したらと思います。 最後に電柱等の地下埋設工事促進についてであります。欧州各都市はもちろん、郊外、農耕地等を含め、地下埋設となっており、その先見性について驚いたところであります。本市も長野大通り、国道十九号線、昭和通り、県道長野停車場岡田線等進捗願っておるが、長期構想の中で、まず都市計画街路の新設の場合は、すべて地下埋設を考えたらと思うがどうでありましょうか。 以上、申し上げました諸問題について関係部長の御所見をお伺いいたします。 次に、冬季オリンピックの招致の取り組み、その他についておうかがいいたします。本件については六月議会で、又、本議会で各分野にわたって数多くの議員の皆さんから質問があり、招致がいかに長野県にとって、又、本市を含む広域中北信にとって、住民意識の高揚と地域の活性化に重要不可欠の大事なイベントであるかが、伺い知ることが出来るわけであります。このことによって、地域住民の生活基盤の向上を確立に、又、次代を担う全国の子供たちの励みになることは言を待ちません。又、広く国際都市長野市を世界に認知させるとともに、吉村県政、塚田市政の進展のため一九九八年の冬季オリンピック招致を実現するため、決意を新たにしておるところでございます。 いずれにしましても、これから国際の舞台で覇を競うわけであり、今後綿密な行動計画を確立し、一歩一歩前進あるのみと思います。そしてオリンピック憲章には開催六年前には開催地の決定をする手はずになっており、一九九一年春のバーミンガムでのIOC委員会で裁定が下ることと聞いております。しかし過ぐる日は早く、一日もゆるがせに出来ない日々が続くと思われます。 まず第一の関門と言われている閣議決定、国会決議問題でありますが、去る二日の代表質問での市長答弁によりますと、窓口の文部省、次に大蔵省、外務省等との協議もあって、来年三月ごろとの見解を示されましたが、鋭意努力をされ短縮を望むところでございます。 次に期待と関心を抱いているJOC委員会のその後の経過はどのようになっているか、お伺いいたします。又、市長さんも既にソウル、アスペン市の国際の舞台で御活躍を願っており、感謝申し上げます。私たちもそんな見地から去る八月二十三日より四日間招致運動の勉強やら、ソウルオリンピック施設の視察のため横田議員さんを団長に笠原議員さん、新友会三期生六名、計八名にてソウル視察を行ったもので、私から代表して招致運動の成果と併せ、施設の概要、並びにソウルオリンピック招致に終始関与なされたソウルオリンピック体育部の広報官李盛熙氏と体育部海外協力担当官を呉志哲氏と初日、夜の懇談会の機会が得られましたもので、この両氏からソウルオリンピック招致を成功に導かれた貴重な体験談を含め、長野冬季オリンピック招致に向け、今後いかに処すべきかについて腹を割ったアドバイスをちょうだいしたもので、この内容を含め、率直に披瀝し、市長の御所見と併せ、今後の取り組み姿勢についてお伺いいたします。 まずその前段とし、面談がかなえられた経過並びに施設の見学の概況について申し述べてみたいと存じます。ちょうどソウルの日本大使館広報文化部長であられる天江喜七郎氏が笠原議員さんの親戚ということで、あらかじめ旅行社と打ち合わせを願った関係もあって、破格の扱いでありましたが、日本国特命全権大使梁井新一大使に面会がかない、冬季オリンピック長野招致について諸般の説明を申し上げましたところ、ソウルオリンピック開催中はもちろん各機会をとらえ、全面的に尽力下さることを確約下され、意を強くした次第でございます。 次に、施設見学についてでありますが、これ又前段で紹介いたしました李、呉両氏のお取り計らいでそれぞれの会場にお手配頂き、特にテロ防止ということで、網の目も通さぬ厳重な警戒体制下でありましたが、メインスタジアム会場の敷地内にバスの乗り入れが許可され、事務室にてソウルオリンピックの概要や施設の内容をビデオ映画で説明を頂き、引き続き総合運動場採点係長の金氏の案内で、十万人収容のメインスタジアムのトラック内に入場を許され、施設の概要を説明して頂いたわけであります。その際、貴重な扱いでありましたが、メインスタジアムの大スクリーンに説明情景や全員の記念撮影の場面を、スクリーンいっぱいに映写願うと同時に、文字放映板には終始「ウェルカム・ナガノ・ウィンター・オリンピック・スペシャル・コミニュティ・メンバー」と、画面にいっぱいに歓迎の文字を出して頂き、感激ひとしお韓国の温かい行為に感激そのものでありました。 次に、りっぱな日本庭園を取り入れた広大な敷地内である十三階建ての大会運営事務所にて、美しいコンパニオン嬢の添乗を願い、世界を代表する有名作家の手になる大型野外彫刻の間に建築してある七競技場を見回り、特に水泳、体操競技場に入場し、近代的な施設に魅了させられた次第でございます。 いずれにしても、オリンピック創始以来、政治理念と人種の差を越え、あらゆる国の参加を導いて史上初の百六十一カ国の参加をなし遂げた韓国四千二百万の国民、又ソウル市一千万市民の努力など、未来への韓国の飛躍発展をと、総力を結集しての韓国民に対し、心から賛辞を送る次第でございます。 又、オリンピック会場はもちろん一万五千人収容の膨大な選手村も車窓から見ましたが、その広大な、しかも高層建築にも目をみはったところでございます。 以上、施設の概況はこれまでとし、質問の焦点でありますソウルオリンピック体育広報官李氏と体育海外協力担当官呉両氏からまずオリンピックの招致に向けての四つの基本方針が示されました。一つは善は急げ、二つには波状攻撃、三つにはマン・ツー・マン方式で、四つには身内の争いはなくせというわけでありましたが、これから具体的内容について率直に申し述べてみたいと存じます。 まず招致に当たってのPR活動についてであります。一つとし招致運動は急げば急ぐほどよい、マン・ツー・マンで一回、二回では駄目、十回当たればどんな難問でも説得が可能だ、昔韓国のことわざに「どんな大木でもオノで十回も叩けば必ず倒れる可能性がある」と。二番目、出来ればまず接触は国の機関、外務省、文部省とし、民間人も大いに活用すべきだ。三つ目とし、情勢は常に変化する、計画は常時立てながら節目節目をきちんと押さえ、積極かつ果敢に実施することである。四つ目にはIOC委員は一回呼んだぐらいでは駄目、何回も呼ぶ、又、波状的ないろんな連絡をすることによってイメージが残る。五つ目として長野冬季オリンピックのアピールをこれから大いにやれ、それには長野を印象付けなくては駄目。例えばアルプスは世界中知れている、日本アルプスを表面に活用することもよい。六つ目に具体的行動としては、IOC委員には長野の強いイメージの出たカレンダーを決定するまで毎年送ったらどうか。 次に、オリンピック施設の早期実現についてでございます。候補地決定は一九九一年バーミンガムであるが、その前にIOC委員の現地視察があるはず。施設は計画書だけでは迫力がない。せめて一会場ぐらいは完備させておく必要がある。やる気を観念付けなければ駄目。三点目として、そのよい教訓として名古屋の場合はゼロであった。それに比しソウルはアジアスポーツ大会が計画されていたもので、視察当時は七〇%進められていた。 次に自然破壊は最小にとどめなければならないが、市民の反対は絶対にあってはならんと。名古屋の場合は反対プラカードまで出し、反対がなされた。 以上、李、呉両氏の率直なアドバイスの要点であったが、韓国民の皆さんも大きな関心を持って、長野冬季オリンピックに招致に御支援願っておる実態を知り、我々もこれから苦難な道もあろうが、最後まで関係市町村の総力を結集し、積極的に取り組まなくてはと深く心に刻んだ次第でございます。 以上、各項目について市長から招致の取り組みに当たっての心構えと決意のほどをお伺いしたいと存じます。 三点目として、長野駅東口方面における今後の開発の諸問題についてお伺いいたします。本件については地元なるがゆえに過去幾度か質問を行ってまいりました。芹田地域は本市の中央であり、又駅周辺という立地の中で、他地域に比べ公共施設は充実強化されつつあるが、問題は街づくりの基本である道路網の整備は残念ながら開発テンポが遅く、地域住民の心痛の種となっております。特に高速交通網時代を迎え、昭和六十七年には長野須坂インターの供用開始となるわけで長野市街地への乗り入れが始まる大事な時期であります。 又、市の方針として両インターからの結接点が東口に設定されております。したがって、駅東口線、須坂インター線については最重点施策とし、推進しなければならない路線として市民にひとしく周知のことと思います。それを取り巻く駅東口の開発は二十一世紀に向けて本市の大きな課題であります。地域住民も大きな期待を持っておるところであります。 又、芹田南部地域に大きな経済効果をもたらしていた中央長野市場も本年四月真島新市場団地に移転となり、これからの市場跡地の開発は地域住民を含め、一日もゆるがせにできない大事な問題となっております。よって、これから東口並びに市場跡地を主体とし、それに関連する諸点について質問いたします。 まず第一点は東口の開発であります。本件については昨日伊藤議員の質問がありましたが、角度を変え質問いたします。これから昭和六十七年の長野須坂インターの開設、三年後に持ち越された北陸新幹線の受け入れ態勢等々から見て、東口の開発は緊急の度が増しております。現状、足並みのそろわぬ問題もあろうが、決断を考えなければならない重大な時期が切迫しているものと考察されます。よって、今後誠意をもって困難に処しながら一日も早い協力体制を望む次第でございます。 それらの関連で、代表一般質問で細かに説明がありました旧国鉄用地の先行取得も、今後に向け大きなウエートとして考えるべきであり、私も去る八月二十二日に国鉄事業団長野事業所を訪問し、所長と管理係長に面談をいたし、現況の重要さを訴え、協力を要請したところでありますが、行政の力が必要とのことであり、強力な対応を望むところでございます。 又次に、先行取得の対象として南俣地籍にある県所有の旧警察学校グラウンド約二千平米の買収はいかがなものでありましょうか。 第二点目として、市場跡地の開発計画についてお伺いいたします。この件は既に開発計画の案が示されておりますように、通産省でのリサーチコア指定構想、建設省のインテリジェント構想等、又、加えてコンベンションホール冬季オリンピックの運営本部等々計画があるが、いずれも担当が商工部、都市開発部などであり、何か窓が決まらない現況で、地元としては迷惑である。いずれにしても、一日も早く構想を決め、地元に案をお示し願うよう特段の努力をお願い申し上げる次第でございます。 又特に前段で申し上げたオリンピック招致の中で、IOC委員の視察に当たって一カ所ぐらい完成した施設となると、明日にも取り掛かれる用地はほかには求められないと思います。将来への構想を考察しながら、オリンピック招致に関連するコンベンションホールの建設を結案したらどうか、又その活用方法は広く求めるとし、その一室を利用し、カルガリーで開催していたといわれるオリンピックセンター、すなわちオリンピックPRコーナー・施設案内コーナー等、オリンピック関連資料の展示、又希望があるやに仄聞しておる一昨日まで、そごうデパートで展覧会を開いていた五輪会の皆さんの展示コーナー等もどうでありましょうか。 次に、都市計画街路、その他についてお伺いいたします。まず第一点は市場跡地の密接な関係のある栗田安茂里線の拡幅でありますが、お陰で第一期工事である北市信号から東二百十メートルについては立派に完成し、感謝申し上げます。第二期工事の市場北側までの三百五十メートル区間については三年ぐらいの工期と聞いておりますが、今後の事業促進の見通しについて伺いたいと存じます。 次に、緊急を要する駅東口線の拡幅でありますが、南カネボウ入口国道十八号線から駅東口まで全長千五百八十メートル、幅員十六メートルの第一期工期分五百六十メートルのうち、北市信号までの三百五十メートル分については関係者の努力によって土地買収も九五%以上終了し、来年度は道路工事が進められるようであるが、去る八月四日に南市公民館での雨水渠埋設についての説明会では、第一期工事の完成期は昭和六十七、八年ごろとのことであり、東口までには一体いつになったらめどが立つのか、現況にかんがみ今後の事業促進の見通しについてお伺いいたします。以上、市長並びに関係部長の御所見を伺いたいと存じます。 次、第四点目として高齢者の健康対策についてお伺いします。十年後に迫った二十一世紀は超高齢者社会であり、老後を過ごす人々の共通の願いは、老後を健康でさわやかに過ごそうという願いでいっぱいと思います。このことは大変重要な課題であり、今後の老人問題のポイントではないかと考えます。老後が寝たきり、痴呆あるいは病魔に苦しめられる毎日であれば本人はもとより、これを介護する家族の苦しみはまことに大きなものがあります。これでは何のための人生かということになります。人生八十年をいかに健康で過ごすか、これからは一人一人の長生きの質が問われる時代になってまいりました。 又一方、近年医療費の増大が懸念されておりますが、長野市の国保では昭和六十二年度の医療給付費が例年の伸び率より低く、国保会計に余剰金が生じているとお聞きしております。このため将来に備えて支払い準備金に三億五千万円を積み立て、更に一億八千五百万円を保険料軽減に振り向け、六十三年度の保険料増額を最小にとどめており、敬意を表します。 市民が健康であれば、市民の幸せはもとより国保会計も好転し、市の財政負担にも極めてよい結果をもたらすと思います。したがって、市民の健康づくりは各世代に応じ、多岐にわたる施策が必要と考えられますが、その総合対策、又これを推進する強力な体制づくりが望まれますが、その対応についてお伺いいたします。 次に、国保制度についても治療中心制度から脱却し、むしろ病気予防のための健康対策に積極的に転ずべきと考えますが、総合的健康対策を含め市長の御所見を伺いたいと存じます。 最後にその他として、まずマレットゴルフ場の開設についてでございます。本件については昨年十二月の質問で提唱を申し上げましたが、現在設置方進捗中と聞いており感謝にたえません。いずれにしても、本市として初めてのケースであり、開設後は指導員を張り付け、指導願わなければと思うが、それらについての方針を教育次長からお伺いいたします。 次に、北長野駅周辺都市開発事業についてお尋ねいたします。本日信毎紙上に本市としては第一号である、北長野駅周辺都市再開発事業の核として期待していた、松電商事の突然出店辞退の通報がなされ驚いております。本市としては初めて実施する都市計画事業であり、既に国・県・市の補助金を得て造られているもので、来年三月着工、年末にはオープンすることになっており、松電商事の辞退によって今後の再開発に支障を来すのではないかと憂慮するもので、街の活性化に取り組んでいる吉田地域整備促進既成同盟会や地元商業者のショックも大きい。又国・県に与える影響も心配されますが、どのように対応されるのか御所見を伺いたいと存じます。 以上で質問を終わります。 ○議長(今井良雄君) 市長塚田君。   (市長 塚田佐君 登壇) ◎市長(塚田佐君) 竹内議員の御質問にお答え申し上げます。 まず最初に、冬季オリンピックの招致の取り組みにつきまして、ソウルオリンピックの御視察を頂いた成果を踏まえて御質問頂いたわけでございますが、長野冬季オリンピックを招致実現するためにも、ソウルオリンピックの招致活動を十分参考にしていかなければいけないと、こういうことでございます。 そういう中で、当面は、やはり閣議了解を取るのが先決であると、ソウルでも御指摘のように国・政府を主体に動いていくべきであると、こういう話があったようでございますが、長野冬季オリンピックについてもやはり閣議了解を得るために今準備を急いでおりまして、文部省が窓口でございます。その中でいろいろ県と市が協議を進めておりますが、約五十項目にもわたりましていろいろ資料作成をしなければいけない。又それぞれこちらの県とも相談しながら招致委員会としての対応もしていかなければいけないということで、今資料作成を急いでいるわけでございますが、それぞれ文部省との協議が進みますれば、今度は各省庁と協議を進めまして、そして閣議了解を早くして頂きたいと、その後は国会決議ということになるわけでございますが、そのお願いをしておるところでございます。 それでJOCとは長野冬季オリンピックの招致連絡会を作りまして、十分連絡を密にする中で招致活動を進めていかなければいけないので、八月九日に第一回を開きましてから必要に応じて開催をしておるわけでございまして、ソウルでのPRについてもこの連絡会で最終的に詰めました結論で、ソウルでの招致活動を展開していきたいと、このように考えておる次第でございます。 閣議了解の時期でございますが、なるべく早くということでお願いしておるんですが、なかなか五十項目にもわたる資料作成やヒアリングがございますし、各省庁との協議もございまして、文部省の方でも気持ちは同じですが、なかなか時期などについてはまだはっきりさせて頂いておらない状況でございますが、なお一層協議を進める中で早めに閣議了解が得られるように、強力に県とも相談をしながらお願いをしてまいりたいと考える次第でございまして、閣議了解が得られれば長野の冬季オリンピック招致委員会は、今度はJOCや国の方の関係の皆さんにもお入り頂いて拡大強化をしていくと、こういうふうになるわけでございまして、拡大強化をした新しい招致委員会で国を挙げての運動にしていくことが、招致実現する一番のポイントでないかと、こういうふうに考えておる次第であります。それに向かって今後鋭意努力をしてまいりたいと考えております。 そういう中で、やはり施設の整備を急ぐべきであると、一九九一年にIOCの総会がありますので、その前年ごろからIOCの委員さんの視察があるわけでございまして、そのときには名古屋はまだなかったということでございます。ソウルは七〇%完成しておったと、こういうことでございまして、やはりある程度の施設整備、道路整備が必要でございます。そういう意味で道路についてはそれぞれ県が白馬ルート、志賀ルート、ただ今九月の県会の予算に計上して頂きまして、審議中でございますし、ルートについては一部両ルートについて、地元へ説明会なども持って頂いておるような状況でございます。 長野市においてもやはり道路計画、それから又施設整備についても具体的な計画を早く、今、県と一緒になって立てておりまして、国の補助、県の補助、又国にやって頂くもの、県にやって頂くもの、それぞれ協議をしながら財源確保を図りながら施設整備の具体的な計画を今、県と煮詰めておる状況でございます。 それからオリンピックセンターについてでございますが、これは長野五輪会の皆さんからも、いろんなオリンピックの資料を展示したり、それからオリンピックの映像ビデオとか映画など、そこで見て頂いて大勢の市民、県民の皆さんにオリンピック運動の趣旨を理解して頂くと。そして又運動に参加して頂く、そのようなセンターが欲しいと、そのように考えておる次第でございまして、これはボランティアの研修センターも兼ねたらと、こういうふうに考えておりますが、当面は一九九一年のIOC総会までの三年間、この拠点が欲しいと、このように考えて、市内のビルなどの空きビルの提供の話もございましたから、いろいろ折衝したわけでございますが、まだ煮詰まってはおりませんが、オリンピックセンターも是非活用してまいりたいと考えておる次第でございまして、作りたいと思っておる次第でございます。 冬季オリンピック長野招致が実現するためにはやはり今御視察の状況などの中で、いろいろお話をして頂きまして、マン・ツー・マンで波状攻撃で急いでやる必要があると。内部は一致団結していくべきであると、こういうことで、これは我々もJOCの委員さん、又IOCの猪谷委員さん、清川委員さんからもいろいろ御指導頂いておりまして、名古屋の轍を踏まないようにソウルの成功例を参考にいたしまして、万全の体制で長野招致実現を図ってまいりたいと思っておる次第でございまして、今後とも議会の皆様の御協力もよろしくお願い申し上げたい次第でございます。 それから、次に長野駅の東口方面の開発につきまして、各項目から御質問頂きましたが、私からは東口の街づくり研究会ではいろいろ研修をしたり、先進地の視察をして頂いておりまして、基本的には街づくりをしてまいりたいと、こういう御意向が強いわけでございますので、その地元の皆さんの御意思をお聞きしながら、今年度中には長野駅東口の街づくりの基本構想を策定して、地元の皆さんにお示しをしていきたいと、そして御意見を聞いていきたいと、このように考えておる次第でございまして、それには度々議会でもお話がございました旧国鉄の用地、国鉄清算事業団の所管になっておりますが、長野駅東口の旧国鉄の用地を是非優先適正価格で長野市に払い下げをして頂くように、これからも強力に働き掛けをしてまいりたいと考えておる次第でございます。 そういう中で、旧市場団地跡地でございますが、ただ今はいろいろイベントに時に利用しようということで、この間も産業フェスティバルを開いて、大変大勢の皆さんが来て頂きましたが、是非あの場所五万五千平方メートルございますが、冬季オリンピック開催の場合には大会運営本部や放送センターを作る予定でございますが、アイスホッケー競技場としてスケートリンクとしても使用可能の、コンベンションホールを予定しておりまして、コンベンションホール、冬場はスケートリンクで、それから夏場はコンベンションホールに利用したいと、そして冬季オリンピックの開催の場合にはアイスホッケーの競技場にしたいと、このような多目的なホールを作る予定でございまして、それにはふだん市民の皆さんに利用して頂く施設、それから又オリンピックの場合にも、使用可能なもの、仮設スタンドなども造れるもの、そういうことでコンベンションホールの建設の検討委員会を設置をいたす予定でございまして、今年からコンベンションホールの建設検討委員会で基本構想の作成をしたいと思っておる次第でございまして、跡利用やオリンピック前の利用も十分考えながらオリンピックの場合にも十分使用に役立つような、そういう施設にしていきたいと。利用率の高いものにしていきたいということで、いろいろ建設検討委員会で調査研究をしながら、基本構想を作成したいと考えておりますが、財源につきましてもこれから県とも相談いたしまして、補助金も頂く中で作ってまいりたいと考えておる次第でございます。 以上、オリンピック関係につきましての御質問にお答えいたした次第でございます。 続きまして、高齢者時代を迎える市民の皆さんの健康対策について御質問頂きました。 高齢化率が段々高まっておりまして、全国平均より長野市は五年ぐらい、県は十年ぐらい進んでおる状況でございますが、将来は四人に一人がお互いに長寿を迎えると、高齢者となると、こういう時代になるわけで、長寿時代、長生きの出来る時代ですから、お互いに健康で長生き出来るということは大変ありがたいことでございまして、ただいろいろ高齢化になりますとひとり暮らしや病気や寝たきり、そういうふうになる方も多いわけで、やはり助け合いの精神でこれからの高齢化時代がお互いに活力のある高齢化時代を作り上げていきたいと。マイナスイメージで取らないで積極的にプラスイメージにとらえられるような、プラスになるような、そういう活力のある高齢者社会をつくるということが基本でございます。 それにはお互いに年をとっても健康で社会の一線で働けるということが一番大事なことだと思うんですが、それには国保制度をなお充実していかなければいけないということで、御指摘のように長野市の国保の医療費ですが、六十一年度で見ますと、対前年比で八・四%の伸びだったのが、六十二年度は対前年比で五・八%と低い伸び率で済んだわけでございまして、そういう面では大変成果があったと思うんですが、国保制度の健全維持のためには、ただ今全国的に三%の推進運動を展開しておるのでございまして、長野市もこの三%推進運動をなお一層徹底していきたいと。御指摘のように国保の中から病気にならない予防などについてもいろいろ予算措置をしていかなければいけないと、こういうわけで三%の推進運動というのは国保の収納率を一%引き上げる努力をすると。又医療費については一%以上の適正化をしていくと。 それから保険料の一%を保健のいろんな施設に充てる、予防対策に充てると、こういうことでございまして、施設やいろんな整備をするために充てると、こういうことでございますが、長野市では受診率の高い方やいろんな病気にかかっている、多種類の病気にかかっている方、長い間入院されておられる方とか、そういう世帯に保健婦に家庭訪問をしてもらって、そしていろいろ健康管理の指導をいたしておりますし、又六十一年から六十三年までには計七台国保会計の方で軽自動車を購入して機動力をもって訪問健康指導に当たっておるわけでございまして、なるべく早く病気が治るように、又病気にかからないようにしていきたいと努力をしておるところでございます。 何より自分の健康は自分で早期に発見して自分で守る意識の啓発ということで、いろいろスポーツにもいそしんでもらって健康であってほしいわけですが、長野市の現状を見るといろんな病気の二五%、今治療中の二五%は三大成人病です。脳血管障害、がん、心臓病、こういう状況でございますので、是非この三大成人病にならないように早期の予防が必要だと、これには早期発見、早期治療で対処していかなければいけないと。 なお約五〇%、半分は六十九歳以下の人だということで、やはり若いうちから早期発見、早期治療ということで、いろいろ予防活動も徹底していかなければいけないと、そういうことで高齢化時代へ向かっての健康を守っていきたいと、このように考えておる次第でございまして、なお一層健康のための市民みんなが健康で生活出来る施策について努力をしていきたいと考えておる次第であります。 それから最後に、北長野地区の市街地再開発事業につきましては、地元の吉田地区の皆さんを中心に大変熱意をもって取り組んで頂いておりまして、市も積極的にこの事業の推進を図ってまいったわけでございますが、昨日私も建設部長から報告を受けまして、大変驚いておりますし、松電商事が地元の皆さんとの長い間の折衝の中で、この市街地再開発の核になるということで進めてまいった事業でございますので、大変遺憾でございます。 是非今までの信義もございますし、予定どおりこの市街地の再開発が成功できるように松電商事にも考え直して頂きたいと思いますし、なお市といたしましても、この市街地再開発事業が成功するように決意をもって臨んでまいりたいと考えておる次第でございますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(今井良雄君) 建設部長小林君。   (建設部長 小林宏君 登壇) ◎建設部長(小林宏君) 私から街づくりの諸問題のうち、御指摘のございました三点ほどお答えを申し上げたいと思います。 初めに市街地の人口、いわゆるドーナツ化現象の歯止めということで、高層化の奨励というような御指摘でございます。そこで私ども、中心市街地の土地を効率的に利用するために現在はもちろん再開発事業も含めまして推進をしておるところでございます。それには建築物の高層化を図りますと敷地内に多くの空地が取れるわけでございます。必然的に災害の強い建築物として上層部分は住宅、下の方は商店というような食住近接を図った、市街地の人口ドーナツ化現象の防止にもなってくるというふうに感ずるところでございます。 次に、建築協定のお話がございました。街並み形成の中で建築協定の御指導でございますが、たしか長野大通りの関係につきましても、長野大通り建築協定ブロック別内容モデル案というものができた経過がございます。高層建築物や市街地にマッチしないような原色を使ってはいけないとか、いろいろ景観上の問題も含めて作成したものでございますが、現在この案そのものにつきましては進行してございませんが、これからいずれにいたしましても建築主の同意が得られる中で、やはり美しい街並みを形成していかなければならないと、こういうことでございますので、これらのところも活用しながらやってまいりたいと、こんなふうに思うわけでございます。 次に、電線の地中化でございますが、地中化することによりまして都市景観の向上はもちろん向上するわけでございます。もちろん都市防災上の防止にもなるわけでございます。そんな中で、議員さんが挙げられましたような国道十九号、一一七、それから現在やっております役所の前等の関係、あるいは岡田等が既に終わってございます。今年は市道につきましてはシーワンビルの二線路通り、これらのところにつきましても計画をさせて頂いておるわけでございます。 今後も企業者と協議をしながら、都市計画街路あるいは歴史的建造物がある周辺等につきましてもやってまいりたいと。なお県におきましては、六十四年度から中央通りについても手をかけたらどうかというような計画を持ち併せておるところでございます。 それから、最後の北長野の関係でございます。ただ今市長からも御答弁申し上げたとおりでございまして、全く私も突然のことで驚いておるところでございます。この事業は国・県・市、もちろん地元の同盟会、地元の商店会の皆さん方が必死になってやってまいった仕事でございます。既に事業費も付きまして全部始動したところでございます。それがこういったような状況の中で大変遺憾に思うわけでございますけれども、いずれにいたしましても、これを遂行しなければならないという宿命を帯びておりますので、精いっぱいこれには努力を傾注していきたいと。あらゆる手だての中から一刻も早く核になる商店と申しますか、企業をあれいたしまして遅れないような段階で進めてまいりますので、今後とも一層努力いたしますので、皆さん方のお力もお借りしたいと思いますが、よろしくお願いをいたしたいと思います。 ○議長(今井良雄君) 教育次長丸山君。   (教育次長 丸山義仁君 登壇) ◎教育次長(丸山義仁君) その他のうち、マレットゴルフ場の建設につきましてお答えを申し上げます。 本年度事業としてお認め頂きましたマレットゴルフ場の建設につきましては、建設省千曲川工事事務所の許可を頂きましたので、長野赤十字病院の南側、犀川河川敷に十八ホールのコースで着工する運びとなりました。完成は一応十月めどでございます。指導員の設置など運営方針についてでありますけれども、御案内のとおり、やはり本市として初めてのケースでありますので、今後先進地の施設状況など調査する中で、より利用しやすい方法を研究検討いたしまして、これを取り入れてまいりたい考えであります。 当面は市が新たにマレットゴルフ教室を開設いたしまして、指導普及に努めてまいる考えでありまして、指導員の設置につきましては、その推移を見ながら今後研究課題としてまいりたいと思っております。よろしくお願いします。 ○議長(今井良雄君) 都市開発部長内田君。   (都市開発部長 内田将夫君 登壇) ◎都市開発部長(内田将夫君) お答えをいたします。 まず街づくりの諸問題の中で、展望台等の設置についてでございますが、東山美術館の城山公園の建設に伴いまして、城山公園及びその周辺の環境整備を図るため、いろいろな角度から検討を進めているところでございます。 その中でお話のございました蔵春閣や城山公民館のある一帯につきましては、中心市街地に近い高台にある眺望景観のよい場所であるため、展望観光ゾーンとして位置づけをしているところでございます。市民や観光客の中心市街地へのシンボル的眺望点として今後整備していく方針でございます。 又、地附山展望道路への遊覧施設につきましては、地附山、バードラインの復旧計画の推移を見ながら、今後検討してまいりいたいと思っております。 次に、街づくりの諸問題、街並み保存でございます。長野市といたしましても郷土的な長野らしさを表す街並み景観としては善光寺周辺、それと松代地区が代表的なものと考えているところでございます。 又、都市の国際化を図るという面でも、伝統的な街並みを保存していくことは重要なことであるという認識の下に歴史的な遺産を残し、都市景観の向上を図り、その地域の活性化につながるものでなければならないという認識の下に、いろいろと進めているわけでございます。都市景観形成は最終的には地域住民の総意を得まして、経済的に成り立つものでなければ実施が困難であるということでございまして、住民参加の下に本日議員さんの方からいろいろと御指導頂きました点を参考にさせて頂きまして、本市の風土と先人たちが営々として築き上げてきた本市の文化遺産、街並みを大切にした都市景観形成を図っていく所存でございます。 次に、都市計画道路等につきまして御質問頂いたわけでございますが、栗田安茂里線につきましてはお話ちょうだいしましたように、長い間時間がかかっておったわけでございますけれど、第一期工事としましては約五十メートルの街路の築造工事を残しまして、六十二年で一応完成したわけでございます。 今後は東の方に約三百メートルの事業認可の延伸をいたしまして、鋭意進めてまいりたいと、かように思っている次第でございます。又、東通りまでは約六百七十メートルほどあるわけでございますが、これらにつきましては市場跡地等の土地利用の関係等を見ながら事業促進を図ってまいりたいと、かように考えておる次第でございます。 長野駅東口線につきましては、やがては新幹線が入ってまいります駅東口から国道十八号に通ずる道路でございまして、沿線には県民文化会館、日赤病院等が立地してまいりまして、又、お話をちょうだいしましたように市場跡地等につきましては、コンベンションホール等の建設が予定されているところでございまして、非常に重要な道路であるわけでございまして、私どもといたしましても鋭意この路線につきましても進めてまいりたいと、かように考えておる次第でございまして、本年度につきましては工学部の北の通りからカネボウ通りの間につきましては用地買収の見通しがつきましたものですから、地下埋設物の工事を進め、次年度以降本格的な道路工事の完成を図ってまいりたいと、かように思っておる次第でございます。 それから以北につきましては駅東口の整備の方法等を推移を見ながら事業化に向けて推進してまいりたいと、かように考えている次第でございます。 以上でございます。 ○議長(今井良雄君) 市街地整備事務局長野村君。   (市街地整備事務局長 野村嘉雄君 登壇) ◎市街地整備事務局長(野村嘉雄君) 竹内平一郎議員さんの御質問のうち、東口地域整備事業の促進を図るために南俣地籍にある旧警察学校グラウンドを先行してはどうかという御提案についてお答えいたします。 問題のグラウンドは約二万平方メートル、正確には一万九千六百八十六平方メートルでございますが、用途地域は住居地、まことに良好な住宅適地でございます。市といたしましては事業を進めるために、のどから手の出るように欲しい土地でございますが、竹内議員さんの大変前向きな御提案でございますので、又、相手もあることでもあり、県の都合もございますので、事業の進捗状況等併せまして現在位置の土地利用状況等を勘案いたしまして、今後慎重に研究いたしてまいりたいと、このように考えておりますので、御了承お願いしたいと思います。 ○議長(今井良雄君) 十番竹内君。 ◆十番(竹内平一郎君) ただ今は各項目について適切な御回答を頂きまして、本当にありがとうございました。 その中で、内田開発部長さんから言われた駅東口線でございますけれども、これは本当に前々からの芹田の願望でございまして、過去七、八年前から芹田のみどりのテーブルでも提唱いたしまして、現況東口から日赤にバスが十五分おきに通っておるわけでございまして、本当に危険で人身事故がよく起きないじゃないか、というような感じすらしておるわけでございまして、市の重点施策として少し国庫予算、その他ひとつ集めてもらって一日も早く完成をして頂きたいと存じます。 それで現在いろいろ状況を見てますと、道路の端ではございますけれども、若干中側の方へ電柱等が埋っておるというようなことで、どうもいろいろありがとうございました。 ○議長(今井良雄君) 以上で、市行政事務一般に関する質問を終結いたします。 次に、本日お手元に配付の文書表のとおり、請願書の提出並びに陳情書の追加提出がありましたので、御報告いたします。 なお、請願につきましては、それぞれ関係の委員会に付託いたします。 日程に従い、議案第九十一号工事請負契約の締結について、本件を議題といたします。 理事者の説明を求めます。 助役山岸君。   (助役 山岸勲君 登壇) ◎助役(山岸勲君) 私から、本日お届けいたしました議案第九十一号工事請負契約の締結につきまして、御説明申し上げます。 これは長野市民防災センター建設建物主体工事の請負契約に係わる案件でありまして、去る八月二十六日に建設共同企業体十社による指名競争入札を行いましたところ、一億三千万円で滝沢中部建設共同企業体代表者、長野市大字北尾張部七百三十番地、滝沢建設株式会社代表取締役滝澤芳一に落札したものでありまして、工事請負契約の締結をいたしたく、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第二条の規定によりまして、議会の議決をお願いいたすものであります。 ○議長(今井良雄君) 以上で、説明を終わります。 次に、議員各位にお諮りいたします。本日、市長から提出されました議案第九十四号工事請負契約の締結について、本議案の取り扱いについては過般の議会運営委員会の意見を徴しました結果、本日の日程に追加し議題といたしたいと思います。さよう取り扱うことに御異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 御異議なしと認めます。 よって、本日の日程に追加し、議題とすることに決しました。 議案第九十四号工事請負契約の締結について、本件を議題といたします。 理事者の説明を求めます。 助役山岸君。   (助役 山岸勲君 登壇) ◎助役(山岸勲君) 私から、本日追加提案いたしました議案第九十四号工事請負契約の締結につきまして、御説明申し上げます。 これは長野西二〇二号線キャブ工事の請負契約に係わる案件でありまして、去る九月二日に建設業者十七社による指名競争入札を行いましたところ、九千四百五十万円で長野市南千歳町八百四十一番地、株式会社守谷商会代表取締役守谷正寿に落札したものでありまして、工事請負契約の締結をいたしたく、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第二条の規定によりまして、議会の議決をお願いいたすものであります。 ○議長(今井良雄君) 以上で、説明を終わります。 日程に従い、これより各議案の質疑に入ります。 議案の質疑は、議案第七十一号昭和六十三年度長野市一般会計補正予算については事項別に行い、そのほかの議案につきましては、各議案ごとに一括してお願いいたしたいと思います。 なお、所管の委員会に関する質疑は、できるだけ遠慮して頂くことになっておりますので、御了承をお願いいたします。 初めに、議案第七十一号昭和六十三年度長野市一般会計補正予算、第一条第一表歳入歳出予算補正、歳出より行います。 第三款民生費。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 第四款衛生費。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 第五款労働費。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 第六款農林業費。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 第七款商工観光費。 四十四番松木茂盛君。 ◆四十四番(松木茂盛君) 七款の二十四節、日本コンベンション協会の出捐金なんですけれども、これは出捐することによって何か特典があるのかどうか、どういう意味で出捐しなければいけないのか、その点についてちょっとお聞かせ頂きたいと思います。 ○議長(今井良雄君) 商工部長戸津君。 ◎商工部長(戸津幸雄君) お答えいたします。 今年の四月十三日に国際コンベンションシティの指定を受けましたことにかかわっているわけでありますが、今回お願いをいたします、この日本コンベンション振興協会への出捐金でございますけれども、今年十九都市が指定されました。そこで新しく日本コンベンション振興協会というものを設立をいたすためにそれぞれの都市から百万円ずつ出捐して、そしてこれを運営に充てたいと、こういうことであります。 そしてそれに伴いましての支援事業でありますけれども、特に特殊法人で国際観光振興会というのがありますけれども、海外への宣伝、事務所を通しての諸外国への宣伝が出来るというようなこと。それから海外へのコンベンションのトレードショーへの参加及び海外循環セミナーへの実施、こういうところの参加、それからコンベンション開催決定権の招聘等による国際コンベンションの誘致と、それからコンベンションの研修会への参加、こういうようなことが出来るというようなことでございますので、よろしくお願いしたいと思います。 以上でございます。 ○議長(今井良雄君) 進行いたします。 第八款土木費。 三十一番中沢君。 ◆三十一番(中沢正美君) 九ページの都市計画費一目の都市計画総務費の中でパーソントリップ負担金四百万円ございますけれども、この予備調査の内容と、あるいは又、本調査がどういうことで行われるか、概要について御説明願います。 ○議長(今井良雄君) 都市開発部長内田君。 ◎都市開発部長(内田将夫君) お答えいたします。 パーソントリップ調査につきましては、それぞれの人がその日にどのような行動をしたか、これを調査するものでございます。この目的といたしましては、総合都市交通体系上、長期的な計画目標を作成するために、それぞれの交通手段別予測調査が必要であるという観点から行うものでございまして、対象の都市といたしましては人口三十万以上の都市を対象といたしまして、広域的にその周辺の都市を含めて調査するものでございます。 したがいまして、これは県が事業主体としてやって頂くということで、今回はそのための予備調査でございまして、二分の一ずつ県と市で持つというものでございます。 本調査につきましては、来年度以降、国の方の補助の中で調査をしていきたいと。これは国が三分の一、県が三分の一、市が三分の一負担をしていくということでございまして、三十万以上の都市の中では長野市ともう一都市ぐらいがこの調査をやってないということで、遅れておったわけでございますが、今回県の方の御理解頂きまして、この調査をするようになったわけでございます。 ○議長(今井良雄君) 進行いたします。 第九款消防費。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 第十款教育費。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 第十一款災害復旧費。   (「進行」と呼ぶ者あり)
    ○議長(今井良雄君) 以上で歳出を終わります。 続いて歳入を行います。 第八款分担金及び負担金。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 第十款国庫支出金。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 第十一款県支出金。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 第十五款繰越金。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 第十六款諸収入。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 第十七款市債。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 次に、第二条第二表債務負担行為補正。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 次に、第三条第三表地方債補正。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 以上で議案第七十一号を終わります。 続いて、議案第七十二号昭和六十三年度長野市国民健康保険特別会計補正予算。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第七十三号昭和六十三年度長野市水道事業会計補正予算。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第七十四号昭和六十三年度長野市下水道事業会計補正予算。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第七十五号長野市職員の給与に関する条例の一部を改正する条例。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第七十六号長野市吏員年金及び一時金給与条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第七十七号長野市西寺尾本郷財産区基金条例。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第七十八号長野市松代財産区基金条例の一部を改正する条例。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第七十九号長野市今井財産区基金条例の一部を改正する条例。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第八十号長野市保育所設置及び使用条例の一部を改正する条例。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第八十一号長野市昭和の森公園フィットネスセンターの設置及び管理に関する条例。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第八十二号長野市営運動場条例の一部を改正する条例。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第八十三号長野市水道事業及び下水道事業の設置等に関する条例の一部を改正する条例。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第八十四号町の区域の画定について。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第八十五号町の区域の変更について。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第八十六号町及び小字の区域の変更について。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第八十七号町及び小字の区域の変更について。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第八十八号調停の申立て等について。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第八十九号工事請負契約の締結について。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第九十号工事請負契約の締結について。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第九十一号工事請負契約の締結について。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 議案第九十四号工事請負契約の締結について。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 以上で、認定案を除く議案の質疑を終結いたします。 議案第七十一号から議案第九十一号まで、議案第九十四号、以上二十二件。 ただ今お手元に配付いたしました委員会付託表のとおり、それぞれ関係の常任委員会に付託いたします。 続いて、認定案の質疑に入ります。 認定第一号昭和六十二年度長野市各公営企業会計決算の認定については各会計ごとに行います。 昭和六十二年度長野市水道事業会計。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 昭和六十二年度長野市下水道事業会計。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 昭和六十二年度長野市都市開発事業会計。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 昭和六十二年度長野市農業共済事業会計。   (「進行」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 以上で、認定案の質疑を終結いたします。 次に、議会第八号決算特別委員会の設置及び認定案の付託についてお諮りいたします。 認定第一号昭和六十二年度長野市各公営企業会計決算の認定については、十一名の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにいたしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。   (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○議長(今井良雄君) 御異議なしと認めます。 よって、本件については、十一名の委員をもって構成する決算特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決しました。 なお、委員会の構成につきましては来る十二日に行いますので、御了承をお願いいたします。 以上で本日の日程は全部終了いたしました。 明八日は各常任委員会を開き、付託案件の審議を願い、翌九日から十一日までは休会とし、次の本会議は十二日午前十時から開会いたします。 本日はこれにて散会いたします。   午後 四時三十六分 散会...